ステフィン・カリー

スティーブ・カー「私たちはしっかりと集中できていなかった」と内容に不満

現地3月20日、ウォリアーズはロケッツとアウェーゲームで対戦。ステフィン・カリーとクレイ・トンプソンのスプラッシュブラザーズで59得点を挙げて121-108で勝利し、アウェーでの連敗をようやく11で止めた。

前半、ウォリアーズは計12ターンオーバーとミスが目立ち、持ち味の3ポイントシュートも23本中わずか7本成功と拙攻が続く。だが、9スティールを奪うなど、ディフェンスで踏ん張ることで5点を先行してハーフタイムを迎えた。第3クォーターに入っても互角の展開が続くが、第4クォーター序盤にウォリアーズはジョナサン・クミンガ、アンソニー・ラムとセカンドユニットの活躍により、残り6分でリードを15点にまで広げた。そして終盤はこのクォーターで揃って2桁得点を挙げたカリー、トンプソンが要所で確実にシュートを沈めて付け入る隙を与えず、第4クォーターで37-28とここ一番でオフェンスを爆発させて今シーズン37勝目(36敗)を挙げた。

スティーブ・カーヘッドコーチは試合後、「とても長い間で、最後にいつロードで勝ったのか覚えていない」と久しぶりの敵地での勝利についてコメント。その後、1月30日以来となることを聞かされたが、「ありがとう。でも、これで私の気分が良くなることはないよ」と淡々と話した。

このようにカーの気持ちが晴れなかったのは、勝ったとはいえ内容も褒められるものではなかったからだ。特に前半は不用意なミスが多かったとカーは語る。「私たちはしっかりと集中できていなかった。後半はボールの扱いについて良い仕事ができた。そしてオフェンスで、いくつか良いポゼッションがあった」

この試合30得点7リバウンド5アシストと活躍したカリーも、指揮官と同じ心境だ。「僕たちはもっと良いプレーをする必要があると分かっている。みんな何も祝ってはいない」

勝ったとはいえ、相手はすでにプレーオフ戦線から脱落し、消化ゲームとなっているロケッツだ。この白星が流れを変えるきっかけになるのか、その真価が問われるのは現地22日に行われるマーベリックスとのアウェーゲームだ。ちなみに今回の108失点は、ウォリアーズにとって今シーズンのアウェーにおける最小失点となる。これは逆に言えば、いかに敵地でディフェンスが崩壊しているかを示している。どれだけディフェンスで踏ん張ることができるか、マブス戦では一番の見所となる。