パトリック・ベバリー

ロンゾ・ボールの長期離脱で課題となっているポイントガードの補強を実施

ブルズがガードのパトリック・ベバリーと契約すると、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキーが伝えている。

34歳のベバリーは、トレード期限直前にモー・バンバとのトレードでレイカーズからマジックに移籍したが、若手主体の再建モードに入っているマジックには彼の居場所はなかった。ベバリー自身もリーグ下位に沈み、すでにプレーオフ戦線から脱落しているマジックでプレーする意思はなく、すぐにバイアウトで合意しフリーエージェントになっていた。

現在ブルズは26勝33敗と、2年連続のプレーオフ進出に向けて崖っぷちの状況。さらに1月に戦線離脱したロンゾ・ボールの今シーズン全休を受けて、ポイントガードは巻き返しに向けた大きな補強ポイントとなっていた。一時は、サンダー時代にビリー・ドノバンヘッドコーチと良好な関係にあったラッセル・ウェストブルックの獲得に興味を示しているとの情報もあったが、ウェストブルックは古巣レイカーズのライバルチームであるクリッパーズに加入する模様。そしてブルズは、地元シカゴ出身のベバリーを選択するようだ。

ベバリーは今シーズン、レイカーズで全45試合に先発出場し、平均26.9分のプレータイムで平均6.4得点、3.1リバウンド、2.6アシストを記録している。ロンゾのような非凡な得点力や、味方のシュートチャンスを作り出すクリエイト能力はないが、タフなディフェンスと闘争心満点のプレーで味方を鼓舞できる。コート内外における彼の熱いリーダーシップが、チームにどんな化学反応をもたらすのか楽しみだ。

ちなみに、ブルズがベバリーを獲得するには誰かを放出し、ロスタースポットに空きを作る必要がある。こちらの動向にも引き続き注目したい。