「今の姿を見てもらえるのは特別なことだよ」
NBAオールスターのサタデーナイト、3ポイントコンテストではトレイルブレイザーズのデイミアン・リラードが大御所の貫禄を見せ付けて優勝した。リラードは予選で26得点を挙げ、タイリース・ハリバートンとバディ・ヒールドとともに決勝へと進出。先頭のヒールドが25得点を挙げると、続くリラードは26得点を記録した。
最後は予選で31得点を叩き出したハリバートンだったが、予選序盤に登場した彼は本番までに時間が空きすぎたのかシュートタッチが悪く、決勝では力を出し切れず17得点に終わっている。
リラードが3ポイントコンテストに出場するのは、2014年、2019年に続いて3回目。今回、彼は自分の出身校であるウィーバー州立大の背番号1のユニフォームを着用した。ウィーバー州立大は、今回のオールスターの開催地であるソルトレイクシティから北に40kmの距離にある。リラードは4年間を過ごした母校とユタ州に敬意を示す意味で、このユニフォームを着用した。
「NBAオールスターはいつだって開催地と強い結び付きがあると思う。そのことに敬意を示したかった。僕は4年間をここで過ごし、多くの友人と出会い、多くの人と接して来た。僕がこの地域で築き上げてきたものは、完璧と言っていいほどのものだ」
「僕は何かあるたびに多くの素晴らしい思い出があるこの地に戻って来る。僕はキャリア11年目を迎え、オールスターに選出7回目になる。ここのみんな、17歳の時に出会った人たちは僕の才能が開花する最初の段階を知っているんだ。今の姿を見てもらえるのは特別なことだよ」
そんな舞台でリラードは自分のスキルを遺憾なく発揮した。最後はマネーボールを含む4本連続成功。『デイム・タイム』と称される終盤の勝負強さはここでも発揮され、土壇場でヒールドの得点を上回った。
過去2回は優勝を逃しており、「今回こそ」の思いがあった。「三度目の正直でこのタイトルを手にすることができた。ここユタで、自分のホームで成し遂げられたことがうれしい」とリラードは言う。
「NBAの歴史において、最高のシューターのほとんどがこのタイトルを持っている。僕も少なくとも一度は成し遂げたいと思っていた。これで3ポイントコンテストを引退できるね(笑)」