東のバックコート部門でオールスターのスターターに初選出
キャバリアーズのドノバン・ミッチェルは4回目のオールスター選出を果たした。これで2019-20シーズンから4年連続の選出となるが、投票によるスターターでの選出は初のこと。東カンファレンスのバックコート部門で、選手とファンの投票で2位、メディアの投票では1位と文句なしの票を集めた。
『TNT』の特番でMCを務めるシャキール・オニールと対談したミッチェルは「この喜びは言葉では表現できない。本当にうれしいし、みんなに感謝している」と語る。
シャックから「トレードされた時は自分の評価をきっちり見せ付けてやろうと思っただろう?」と質問されると、ミッチェルは「100%その通り」と答えた。「プレーオフで結果が出なくて、いろんな意見があるのは分かっていた。だから今シーズンは自分がどれだけできるのかを示し、高いパフォーマンスを継続して見せなきゃいけないと思っていた」
「同時に、自分が恵まれていたとも思う。僕を信頼してくれる人たちのところにトレードされたんだからね。チームメートやコーチに恵まれていたからこそ今があるんだ」
彼にとっては初めての移籍で、乗り越えなければいけない課題もあった。「2人のビッグマン(ジャレット・アレンとエバン・モーブリー)と、ボールを持つタイプのガード(ダリアス・ガーランド)と一緒にプレーするのは初めての経験だった。でも、正直に言うと心配する必要はなかった。それは仲間たちのおかげで、僕は彼らを信頼したし、彼らも僕を信頼してくれた。トレードされて3日後にはチームのキャンプに行き、そこからコート内外でケミストリーを作ってきたんだ。信頼があれば、プレーするのはとても簡単だよ」
恵まれているからこそ、結果を出さなければいけない。これがミッチェルの考え方だ。そしてそれは、ジャズで果たせなかった『プレーオフで勝つこと』の実現となる。
「キャブズはレブロンが去ってからプレーオフに出場していない。僕らの目標はプレーオフに出て、良い戦いをして勝っていくことだ。成功は学び、成長することでもたらされる。簡単なことじゃないけど、街やファンに馴染むのに苦労はしていない。それに地元(ニューヨーク)から近いから、家族や友人が気軽に応援に来れるようになった。今は万事順調なんだ」
ソルトレークシティからクリーブランドへ。ミッチェルがプレーするのは小さなフランチャイズで、人気投票でたくさんの票を得るのに有利とは言えない。それでも彼はそれぞれの場所や人々と良い関係を築き、自分の実力を発揮してきた。彼の「万事順調」がどこまで続くのかが楽しみだ。