「サイドラインに座って試合を見ることで、たくさんのことを学んだ」
ケンドリック・ナンはレイカーズ加入1年目の昨シーズン、ひざの故障により全休に終わった。今オフは525万ドル(約6億8600万円)と言われるプレーヤーオプションを行使し、チーム残留を決めた。地元メディア『Spectrum SportsNet』の取材に対応したナンは「正直に言って、100%回復したと感じている。高いレベルでプレーするいつもの状態に戻ってきた」と、消化不良に終わった1年からの復活を宣言した。
コンディションに不安はないと強調するナンは、サイドラインから試合を見ることで得られたものもあったと続ける。「昨シーズンは僕にとって勉強になる1年だった。サイドラインに座って試合を見ることでたくさんのことを学んだ。こんなに長く欠場することになるとは思わなかったけど、試合展開が遅くなる中で、これまでと違う視点で物事を見ることができたんだ」
そして、「安定感が僕にとって最も大事なこと。毎晩試合に出て、攻守両方で安定したプレーを見せていきたい」と言い、成績が安定しなかったチームを変えたい意欲を見せた。
8月3日に27歳となるナンは、レイカーズ加入前の2シーズンをヒートで過ごし、通算123試合に出場して平均15.0得点、3.0アシスト、2.9リバウンドを記録した。振り返れば、昨シーズンのレイカーズは故障者が続出してベストメンバーで戦う機会がほぼなく、その不安定さがプレーオフ出場すら逃す最大の要因となった。ナン個人に限らず、チーム全体で安定した戦いをすることが王座奪還には不可欠だ。