ステフィン・カリー

カリーの爆発力とチームディフェンスで最終クォーターを28-19

セルティックスvsウォリアーズのNBAファイナル第4戦はホームのセルティックスが最初にペースをつかんだ。

スモールラインナップを敷くウォリアーズに対し、ロバート・ウィリアムズ三世がインサイドでアドバンテージを握った。ステフィン・カリーのレイアップをブロックすれば、オフェンスリバウンドからセカンドチャンスポイントを挙げていく。さらにマーカス・スマートがカリーからスティールし、ジェイソン・テイタムの3ポイントシュートに繋げるなどリードを広げた。

それでも、ウォリアーズはケボン・ルーニーを起用してインサイドの不利を帳消しにすると、カリーがここから本領を発揮。最初の5本のフィールドゴールを失敗したが、スクリーンから連続でディープスリーを決めるなど、このクォーターだけで12得点を記録した。

カリーの活躍により逆転を許したセルティックスだったが、テイタムとグラント・ウィリアムズの3ポイントシュートで締めたセルティックスが28-27と上回って第1クォーターを終えた。

第2クォーターに入ると、テイタムから連続でターンオーバーを誘発し、ジョーダン・プールが3ポイントシュートを連発したウォリアーズのペースになりかけた。しかし、ジェイレン・ブラウンが4点プレーを決めて悪い流れを断ち切ると、スマートの3ポイントシュートやデリック・ホワイトの3点プレーが飛び出し、トランジションも機能したセルティックスが10-0と走り、54-49で前半を終えた。

後半に入っても拮抗した展開が続いたが、セルティックスはブラウンが個人4つ目のファウルを犯してしまい、得点が伸び悩んだ。一方のウォリアーズもセルティックスのディフェンスを攻略できずにいたが、タフな3ポイントシュートを4連続で決めるなどカリーが爆発し、1点リードして最終クォーターを迎えた。

その後もリードチェンジを繰り返す一進一退の攻防が続く中、セルティックスはテイタムがターンオーバーを犯し、シュートに当たりが来ないなど、大事な場面で違いを生みだせず徐々に劣勢に陥っていった。一方のウォリアーズはカリーがここぞの場面で3ポイントシュートを沈め、さらにカリーにマークが偏ったタイミングでクレイ・トンプソンが3ポイントシュートを射抜き、オフェンス有利な立場を作ってインサイドでスコアした。

こうしてカリーを起点にチームバスケットが噛み合ったウォリアーズは残り1分にルーニーがゴール下を決めて5点差に。さらに残り48秒にはカリーがシュートファウルを獲得し、フリースローをしっかりと決めて3ポゼッション差のリードを奪い、最終スコア107-97で勝利した。

カリーは14本中7本の3ポイントシュートを含むフィールドゴール26本中14本を成功させ、ゲームハイの43得点を記録。トンプソンが18得点、アンドリュー・ウィギンズが17得点と続いた。一方のセルティックスはテイタムがチームハイの23得点を挙げたがフィールドゴールは23本中8本の成功と効率は決して良くなかった。

ウォリアーズは戦績を2勝2敗のタイに戻し、第5戦をホームで迎える。