ジョエル・エンビード

膝のケガを抱えながらのプレー「いつもだったらダンクを狙って跳ぶところ」

現地14日に東カンファレンスセミファイナル第4戦、敵地でホークスと対戦した セブンティシクサーズは、前半の18点リードを守りきれず100-103で敗れた。

後半はフィールドゴールを1本も決められず、試合を通して17得点に抑えられたジョエル・エンビードは「今日は試合開始から調子が良くないと感じていた」と自身のパフォーマンスを振り返った。膝の半月板を痛めたままプレーし続けている彼は、状態を聞かれると「シーズンが終わるまでは100%の状態に戻らない」と答えている。

100-101と1点ビハインドで迎えた残り16秒での攻め。トバイアス・ハリスとのピック&ロールからエンビードがアタックに行くが、シュートに行く伸びが足りずにレイアップを決めきれない。このシーンをエンビードは「跳べなかった」と振り返る。

「ファウルだと思ったけど、コールされなかった。いつもだったらダンクを狙って跳ぶところだし、ファウルされたって決めてエンドワンにする。でも跳ぶことができなかったんだ」

膝の状態は100%ではないどころか、プレーを続けるギリギリなのかもしれない。

エンビードをサポートできなかったベン・シモンズは「相手がダブルチームをジョエルに仕掛けたら、自分たちが彼が楽にプレーできるようにしないといけない」と援護不足を悔やむとともに、「僕たちが勝つには、もっとボールを動かして、全員がプレーに関与していかなければ」と、敗因を分析している。

シクサーズを率いるドック・リバースは、「相手の方がフィジカルが強く、タフなチームだった」とホークスを称えた一方で、自分の選手たちの戦い方にこう苦言を呈している。「ヒーローバスケットボールに戻ってしまった。誰もがヒーローになりたがり、お互いを信頼することがなかった。こういうプレーではほとんどの場合では負けるものだ。相手の出来が良ければ特にね。勝てるチャンスはあったが、逃してしまった。結果はもう変えられないのだから、第5戦に進むしかない」

現地16日には、ホームで第5戦が行われる。勝ったほうがシリーズ突破に王手をかける試合に向け、シモンズは「ファンが力をくれる。それでも、僕たちは一戦ごとに集中してやらないといけない。これから少し休んで、次の試合に向けて準備を進める」と、意気込みを語った。