エバン・フォーニエ

「可能な限り上位のシードを取りたいし、僕はその役割を果たすことができる」

現地5月5日、セルティックスは敵地でマジックと対戦し132-96での快勝を収めた。

セルティックスはジェイレン・ブラウン、トリスタン・トンプソン、ロミオ・ラングフォードの3選手が欠場したものの、脇腹の筋肉を傷め戦線離脱していたケンバ・ウォーカーが4試合ぶりに復帰しシーズンハイに並ぶ32得点を記録、ジェイソン・テイタムも27得点7リバウンド3アシスト2スティール2ブロックの活躍でチームを牽引した。

ゲーム序盤からセルティックスはマジックのミスコミュニケーションを突くことで、イージーシュートを放っていく。ディフェンスでも立て続けにピックからのパスをスティールして主導権を握ると、63-45と大量リードを奪って試合を折り返した。

その後もセルティックスの勢いは止まることなく、最終クォーターの中盤には主力を下げる余裕の展開となり、ロスターの14選手全員が得点する快勝となった。指揮官のブラッド・スティーブンズは「今日はハードに、そして良いプレーを全員ですることができた。とても良かったよ」と試合を振り返った。

復帰戦で32得点を挙げたウォーカーについても指揮官は「良い動きをしていたし、見た感じも良かったと思う。ケガは良いものではないけど、身体を休めたことで今までとは違う動きが出せることもある。今日の彼は素晴らしかった」と称えた。

また、3月25日にトレードされるまで6年半もマジックでプレーしたエバン・フォーニエにとっては、初の古巣対戦となった。そのフォーニエは、ゲーム序盤からスティールから速攻へ持ち込んでチームに勢いを与えるなど、第1クォーターだけで3ポイントシュート2本成功を含む10得点2スティールを記録し、試合を通して18得点5リバウンド4アシスト2スティールを挙げて勝利に貢献した。

フォーニエはセルティックスの一員としてオーランドに戻って来たことについて「最高だよ! 僕はここの人たちが本当に大好きだからね」とコメント。「だからこそ、それが一番寂しいことでもあるんだけど。やっぱりクリフ(スティーブ・クリフォードヘッドコーチ)やマジックのみんなと一緒にプレーするのは、いつだって楽しいものさ」

セルティックス合流後に新型コロナウイルスに感染し、半月以上も戦線離脱を余儀なくされたフォーニエだったが、今は心身ともに復調しつつある。「僕の今の最優先事項は、より良くなって、自分らしくいること」とフォーニエは言う。「僕は献身的な人間だからね。チームのために良いプレーをしたいし、僕のハングリー精神を皆さんにお見せするよ」

セルティックスは現在、東カンファレンスの6位にいる。フォーニエは残りの6試合について「もちろん、多くの試合に勝ちたい。可能な限り上位のシードを取りたいし、僕はその役割を果たすことができると思っているよ」と意気込んだ。