スコッティ・ピッペンJr.

大学2年のシーズンを終え、NBAドラフトへのエントリーを表明

大学2年生のシーズンを終えたスコッティ・ピッペンJr.が「僕らはみな、夢を持っている。僕は自分の夢を追い求める」とTwitterに投稿し、NBAドラフトにエントリーする意思を明らかにした。

彼の父親は、NBAオールスターに7度選出され、マイケル・ジョーダンとともにNBAで6度優勝したブルズの黄金期を作ったピッペン。父がトレイルブレイザーズでプレーしていた2000年に生まれ、現在20歳のピッペンJr.はもともと評価が高いわけではなく、ヴァンダービルト大もトーナメント出場の実績は十分だが、ここ数年は低迷するチームで、偉大な父を持つことで注目されていた。

高校卒業の時点で身体が小さく痩せていたが、その後に体格が良くなったことでプレーヤーとしてのレベルも一気に上がった点は父と変わらない。ヴァンダービルト大でも平均12.0得点、3.6アシスト、1.1スティールだった昨シーズンから、今シーズンは20.8得点、4.9アシスト、1.8スティールとスタッツを大幅に伸ばしている。プレータイムが倍増したのであればスタッツも伸びるものだが、1年生から先発ポイントガードを務めるピッペンJr.のプレータイムは29.8分から31.8分へと微増したのみ。この1年で急成長を見せている。

ヴァンダービルト大でヘッドコーチを務めるジェリー・スタックハウスは、「ピッペンJr.はこのチームで大きな成長を見せているが、まだ可能性の一端を見せたにすぎない。彼には最良のキャリアを送ってほしいし、そのサポートは惜しまない」と語る。

NCAAトーナメント出場の経験がなく、身長185cmとサイズがないことは大きな不利で、『豊作の年』と呼ばれる今年のNBAドラフトでの上位指名は望み薄だが、彼は今回のエントリーでNBAからどう評価されているのかを見て、自分の可能性を試そうとしている。それに応じる球団が出てくるのか、注目したい。