八村塁

「個々のディフェンスに誇りを持つことが重要」

ホーネッツとのアウェー戦に臨んだウィザーズだったが、八村塁が今シーズン最少の5得点に終わり、第3クォーター終了時点で29点差をつけられ、97-119の完敗を喫した。

先発出場した八村はゴール下でポジションを取り、ラッセル・ウェストブルックのパスに反応するもファンブルしてしまい、ポゼッションを渡してしまう。なかなかオフェンスに参加できなかったが、良いタイミングでペイント内にダイブし、シュートファウルを誘発してフリースローで初得点を挙げた。

第2クォーターに入り、何度かペイントエリアでボールをもらえる場面があったが、ホーネッツの好守に阻まれてしまう。シュートミスを自らカバーし再びシュートに持ち込むも、死角からテリー・ロジアーのブロックショットを受ける。また、強引に1対1を仕掛けるもダブルチームを受け、再びブロックショットを食らった。

ホーネッツが素晴らしいディフェンスを見せるのに対し、ウィザーズは個で打開され続け失点を重ねる。高確率で3ポイントシュートを許し、速攻も受けるなど、52-69と大きなビハインドを背負って前半を終えた。

後半開始2分半、右コーナーでパスを受けた八村は迷わずシュートを放ち、3ポイントシュートを成功させる。しかし、チームはディフェンスのローテーションミスやラインクロスなど軽率なターンオーバーが多く、ロジアーに連続で3ポイントシュートを許すなど、反撃の糸口がつかめない。さらにヘッドコーチのスコット・ブルックスがベンチテクニカルをコールされるなど、立て直すことができないまま、22点差の大敗を喫した。

八村は23分間の出場で今シーズン最少の5得点に留まった。相手の好守備を褒めるべきだが、3本のブロックショットを受けフィールドゴールは6本中1本の成功と低調だった。

攻撃力が自慢のチームながら、97点に留まったオフェンスは敗因の一つとなったが、それ以上に問題なのが第3クォーターを終えた時点で102失点のディフェンスだ。特に1on1で簡単に抜かれる場面が多く、ブルックスヘッドコーチも「個々のディフェンスに誇りを持つことが重要」と語った。

「チームには攻撃的な選手が多いが、ミスショットを誘い、1つや2つのドリブルで抜かれないようにチャレンジしなければならない。こうしたディフェンスの問題に頭を悩ませている」

ウィザーズはオフェンス力が売りのチームだが、平均失点は唯一120を超えリーグワーストとなっている。ディフェンスに問題を抱えているのは今に始まったことではないだけに、指揮官の手腕も問われる。