大阪薫英女学院

「もっとリードするプレーで薫英らしいバスケをしていきたい 」

ウインターカップ3日目。女子の3回戦が東京体育館で行われ、大阪薫英女学院が桜花学園と対戦。平均身長が168.5cmとサイズがない薫英は全員バスケで桜花学園に挑むも54-91で敗れた。

序盤は桜花学園の高さに苦戦する。オコンクウォ・スーザン・アマカに対して2人や3人でディフェンスを行うが、抑えることができない。アマカは高さだけでなく、フックシュートを入れたりと持ち前のスキルを生かしてどんどん得点を重ねる。また、リバウンドでもアマカだけでなく、全員が忠実にボックスアウトを行う桜花学園に対して歯が立たず圧倒されてしまう。

第1クォーターの終盤にはペイントアタックが決まるようになったが、第2クォーターに入るとすぐに桜花学園に対応されてしまう。このクォーターの開始5分間で薫英はわずか4点しか挙げることができなかったが、ここから高い位置でのスクリーンを使いズレを作ると、さらにエクストラパスで繋ぐことでワイドオープンでシュートが打てるようになり、第2クォーターだけを見ると17-21と拮抗した戦いを繰り広げた。

それでも後半になると桜花学園がギアを上げる。ハードなディフェンスを行い、司令塔の江村優有がボールをプッシュし速いバスケットを展開。前半ではできていたペイントアタックも完全に封じられ第3クォーター終了時点で39-66と点差を広げられ、最終スコア54-91で敗れた。

それでも今大会で桜花学園を100点以内に抑えたのは薫英が初めてで、桜花学園の主力メンバーをラスト5分までコートに立たせるなど、最後まで粘り強く戦った。

前半で16得点を挙げた1年生エースの都野七海は、後半を無得点で終えた。その理由を「前半はピックをした時にカバーがあまり来ていなくてドライブに行きやすかったですが、後半になったらカバーが来てしまって、私は小さいのでチェックされる時にビビってしまってドライブに行けなかったです」と振り返る。

それでも1年生でありながらも、強豪の桜花学園を相手に堂々と戦い、ウインターカップでの3試合で51得点を記録。今大会は3回戦敗退となったが、都野の高校バスケは始まったばかりだ。「今回のゲームでコントロールができていなくて、ボールが止まってしまいました。そのせいで点が全然取れていなかったので、周りをしっかり動かしながらも自分でドライブに行って、もっとリードするプレーで薫英らしいバスケをしていきたいです」