八村塁

「3ポイントシュートがキーになる」

ウィザーズがオンラインでの記者会見を実施し、八村塁が2年目の抱負を語った。

昨シーズンの八村は48試合に出場し、平均13.5得点、6.1リバウンド、1.8アシストを記録。オールルーキーセカンドチームに選ばれる活躍を見せた。チームは『バブル』で行われたシーディングゲームに進むも1勝7敗と戦績を落とし、東カンファレンス10位でシーズンを終えた。それだけに八村はプレーオフ進出を目標に掲げた。

「昨シーズンはプレーオフ出場を逃してしまいましたが、チームとしても絶対に逃したくないし、すごくチャンスがあると思う。プレーオフを目指して頑張りたい」

ウィザーズは平均119.1失点(リーグワースト2位)とディフェンスに難があるが、平均114.4得点とオフェンス力は高い。この数字はバックスに次ぐ東カンファレンス2位の数字で、八村も「オフェンスに関してはリーグでもトップのほう」と自信をのぞかせた。

アキレス腱断裂から約2年ぶりのカムバックを目指すジョン・ウォールはチームにトレードを要求したと報じられている。それでも、彼が残留し、以前のようなパフォーマンスができれば、チームのオフェンス力はさらに増すはずだ。八村も「ジョンのプレー映像をたくさん見たので、彼がどんなポイントガードかは少しづつ分かってきた。ジョンも戻ってくるので、楽しみなチームになるんじゃないか」と、期待を寄せている。

爆発的なスピードを持つウォールが加わることで、八村は速攻の機会が増えると予想。自身を「ファストブレイクに行ける一人」とし、「彼に注意が向けば僕がもっとオープンになる。3ポイントシュートがキーになる」と続けた。ルーキーイヤーに安定したスタッツを残した八村だが、唯一の課題が3ポイントシュートだった。成功率は28.7%と低く、打てるタイミングでも躊躇してしまうシーンが多々見られた。それでも、オフに3ポイントシュートの向上に取り組んだという八村がその成果を発揮できれば、個人だけでなくチームの総合力も各段に増すはずだ。

ヘッドコーチのスコット・ブルックスも会見に対応。八村とはロサンゼルスで数回会い、ワークアウトを視察したそうだが「さらに自信がついたと一発で分かった」と八村の進化について言及した。「塁は遠慮しなくなったし、いろいろと楽になったと思う。アーチがついて、3ポイントシュートが非常に良くなった。身体も強くなって、72試合のシーズンを通して活躍できる。明らかに向上した」

そう八村を絶賛するブルックスヘッドコーチは「4番の先発でキャンプをスタートする権利を勝ち取った」とも明言。ウィザーズで2年目を迎える八村への期待は高まるばかりだ。