マルク・ガソル

ラプターズに感謝「一生の絆を育んだ間柄」

2018-19シーズン中にグリズリーズからラプターズにトレードされたマルク・ガソルは、同球団の初優勝に貢献した。昨シーズンまでラプターズに在籍したガソルは今オフにフリーエージェントとなり、ディフェンディング王者のレイカーズに移籍した。

リモートでの入団会見に臨んだガソルは、レイカーズ移籍を決めた要因について聞かれると「もう一度優勝するため」と返答。本人の中ではラプターズかレイカーズで揺れ動いていたようで、「難しい決断だった」とも話している。

「本当に難しかったし、移籍を決めてからの数日はつらかった。でも、自分が望む次のチャレンジが何かを考えた時、レイカーズが正しい選択だと思った」

先発かベンチでの起用になるかは未定だが、ガソルには昨シーズン所属したドワイト・ハワードが担った守備、リバウンド中心の役割が期待されている。バスケットボールIQも高く、パスも出せるガソルの加入は、レイカーズのオフェンスに異なるアクセントを与えてくれるだろう。

わずか1年半の在籍だったとはいえ、ガソルはラプターズに強い思い入れを持っている。ラプターズに対する感謝の気持ち、チームメートへの気持ちを語った。「トロントが恋しくなる。本当に素晴らしい街なんだ。家族も気に入っていて、快適に過ごせていた。子供たちも学校が大好きだったし、僕たちが学校でかかわった先生、子供たちの友達の両親に会えなくなるのも寂しい」

「残念だけれど、これがこのビジネス。トロントでは、これ以上ないと思える日々を過ごさせてもらえた。僕たちは次の優勝を目標に掲げていたけれど、そのためにチームが求める自分でいられるかどうか分からなかった。今のレイカーズの陣容を考えて、そこに僕が加わって貢献する形が自分にとって適切と思った」

「今もラプターズに所属しているカイル(ラウリー)、フレディ(フレッド・バンブリート)、パスカル(シアカム)、ノーム(ノーマン・パウエル)、コーチたちには御礼を伝えた。彼らと離れるのも寂しい。僕たちは非常に特別な経験をした仲だし、一生の絆を育んだ間柄。僕たちの絆は、誰にも奪えない」