専修大附属

服部コーチ「まさか、まさかの優勝です」

東京都では東京総合体育大会中止に伴う代替大会として『Tokyo Thanks Match』が開催されている。決勝リーグ最終日となった本日、専修大学附属高校(2勝0敗)が日本大学豊山高校(1勝1敗)を77-59で下し、全勝で優勝を決めた。

専修大附属は3ポイントシュートが高確率で決まり、トランジションも機能したことで、第1クォーターで21-10といきなり2桁のリードを奪った。その後もリードを保ち試合は進んだが、ゾーンとマンツーマンのチェンジングディフェンスに手を焼き、ビッグマンにブロックショットを浴びるなど徐々に失速し、第3クォーター終了時点で2点差に迫られた。

さらにキャプテンの山下隆聖が最終クォーター開始2分で個人4つ目のファウルをコールされ、窮地に陥った。それでも服部康弘コーチが「苦しくなっても、そこから自分たちで乗り越えてやっていた」と言うように、ここで逆転を許さなかった。ゾーンの急所であるミドルシュートを確実に沈め、キックアウトから正確な3ポイントシュートでリードを広げた。結果的に18点差の快勝を収め、大会名が変わって以降初となるウインターカップ出場を決めた。

服部コーチは「まさか、まさかの優勝です」と、振り返った。「ウチは大きな選手がいないので一生懸命守って、走れるときに走るチーム。ずっとベスト8くらいで、上に行っていないチームだったのでかなりプレッシャーはかかっていたと思うんですけど、それを乗り越えて選手たちはよくやってくれました」

関東大会で勝つことを目標に掲げていたチームが、最高峰のウインターカップ進出を決定させた。ダークホースとして冬の祭典を盛り上げてもらいたい。なお、東京都からは専修大附属、日大豊山、実践学園の3校がウインターカップに出場することになる。