ラメロ・ボール

「マイケル・ジョーダンはベンチから出場しなかった」

ラメロ・ボールは、2020年のドラフト上位指名候補として注目されている。

10月16日に開催されるドラフトに向けてラメロは練習を続けているが、本人に代わって父親のラバー・ボールが口を開いた。ラバーは『The Road Trippin’ podcast』に出演した際に「指名順位なんかどうだっていい。私が求める唯一のことは、所属するチームのコーチが息子の力を信じて、プレーさせてくれることだ」とコメントした。

ボール3兄弟の中でもっとも才能があると言われるラメロは、アメリカの大学進学ではなく、オーストラリアのNBLで武者修行してプロ経験を積んでNBAに挑戦する道を選んだ。2019-20シーズンはイラワラ・ホークスでプレーした彼は、12試合に出場して平均17.0得点、7.6リバウンド、6.8アシストを記録。また、リーグ史上最年少でトリプル・ダブルを達成している。

前評判に違わぬ実力を海外のプロリーグで発揮したラメロについて、父ラバーは世界最高峰であるNBAでも先発出場しかあり得ないと力説する。もしウォリアーズが1位指名権を獲得し、ラメロを指名した場合について聞かれたラバーは「ゴールデンステイトがメロをベンチ起用するという話について聞かれるが、答えは『NO』だ」と語る。つまり、その場合はステフ・カリーかクレイ・トンプソンをベンチに回してでもラメロをスタートで使え、ということだ。

歯に衣着せぬ発言で話題になるラバーの存在も手伝い、長男ロンゾの時と同様かそれ以上のプレッシャーがかかることが予想されるラメロにとっても、少なくともルーキーシーズンはベンチ起用の方が楽にプレーできるはずだ。だがラバーはNBAレジェンドの名前を挙げて、自らの主張を続けた。

「カワイ・レナードもヤニス・アデトクンボも最初はベンチから出場したと言われるが、マイケル・ジョーダンはベンチから出場しなかったじゃないか」

ラメロの行き先が決まる10月まで、あらゆるメディアで『ラバー節』が聞けそうだ。