タッコ・フォール

「ここ何日かで自分の成長を実感している」

身長228cmという規格外のサイズを誇るタッコ・フォールは、セルティックスの一員としてNBA再開の舞台になる『バブル』にいる。2ウェイプレーヤーの彼はこれまでセルティックスで6試合にしか出場していない。彼にとってのデビューシーズン、主戦場はGリーグで、メイン・レッドクローズでは29試合に出場、12.9得点、11.1リバウンド、2.9ブロックという数字を残し、オールディフェンシブチームにも選ばれた。

Gリーグで活躍できるのはすでに証明済み。あとはNBAでどれだけやれるかだが、層の厚いセルティックスでのプレータイムは確約されていない。サンダーとのスクリメージ(練習試合)では出番がなかった。それでも彼は日々の練習に意欲的に取り組み、レベルの高いチームメートから多くを吸収しようとしている。

高さとウイングスパンを生かしたディフェンス力は十分。それでも『NBA仕様』になるために、この1年はフットワークを一から作り直した。今はピック&ロールに対するディフェンスを磨いている。

シーズン中断までは2ウェイプレーヤーとして2つのチームを行ったり来たりで、練習に集中するのは簡単ではなかった。『バブル』でようやく彼は望んでいた環境を手に入れた。

「セルティックスのチームメートと毎日一緒に練習できるのは素晴らしいよ。彼らの一人ひとりが試合に多くの影響を与えている。それを僕はできる限り学び取りたい」と彼は言う。

「コートにいる間は常に最高のリムプロテクターでありたい。チームメートはみんな素晴らしいフィニッシャーだから、練習の中で彼らのタイミングをつかもうとしている。僕にとっては最良の機会であり、ここ何日かの練習で自分が成長していることを実感できているんだ」

『バブル』のコートではあらかじめ用意されたファンの歓声が流されているが、『We want Tacko』のチャントはさすがに用意されていないだろう。その後押しを受けることはできないが、タッコはすでに十分なモチベーションを持っている。