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優勝会見で語ったのは、これまで愛情を注いでくれた父への感謝

球団史上初の優勝を果たしたキャバリアーズ。ウォリアーズとのNBAファイナルでは、ステファン・カリー、クレイ・トンプソンに対する粘り強いディフェンスで勝利に貢献したキャブズのJR・スミスが、試合後の会見で家族に対する想いを語った。

6月19日は、奇しくも父の日。スミスは、どんな時も自分を支えてくれた父親の前で、「両親と家族は、僕の人生で最も大きな影響を与えてくれた人」と涙声で話した。

「僕はこれまでに道を外れたことも少なくなかった。家族がいなかったら、きっと抜け出せていなかったと思う。言い争ったこともあるし、怒鳴られることもあった。でも、家族は僕を愛してくれて、抱きしめてくれた。僕のために涙も流してくれた。僕が正しくても間違っていても、いつだって僕を擁護してくれた」

「親がいない人が世の中に多いのは知っている。でも、幸いにも僕はベストな両親に恵まれた。誓って言えるよ。僕たちは6人兄弟だけれど、両親は僕たちを分け隔てなく愛してくれた。僕も成長したら、両親のようになりたいと思っていた」

「父は、僕のプレイに最も大きい影響を与えてくれた一人だ。僕に関する悪い噂を耳にすると、父が傷つくのがわかるから、僕も辛い。その噂は実際の僕とは異なる話だよ。父は、僕が良い人間になるよう育ててくれたし、僕も良い人間になりたいと思っている」

「今は家やクルマを買えるけれど、家族がいなかったら何の意味もない。もし家族のためではなかったから、きっと自分はこの場所にいなかっただろう。何をしていて、どこにいたかも分からないぐらいだ。自分が育った環境で、もし家族がいなかったら、失敗から繰り返し立ち直ることはできなかったと思う。そして、今この場で、ワールドチャンピオンとして座っていることもなかっただろう」