フリオ・ラマス

現段階では「今の17名でそのまま臨もうと思います」

7月24日、バスケットボール男子日本代表がワールドカップに向けての強化活動を行なっている中、ヘッドコーチのフリオ・ラマスが取材に応じた。

チームの現状について指揮官はこう語る。「明日からジョーンズカップに出場した5人が合流、30日から渡邊雄太と八村塁が加わります。今の段階ではコンディショニング、個人スキルの部分でトレーニングをしています。そして8月1日の名古屋のキャンプから戦術、チームとして本格的な練習を全員揃ったところで行います」

だがこの日、日本代表を衝撃のニュースを見舞った。富樫勇樹が代表合宿中に右手第4中手骨を骨折して全治2カ月、つまりはワールドカップへの出場が絶望的となった。ラマスは「彼はチームにとって替えの効かない存在。我々にとって悲しいニュースであり、痛手です」と続けた。

ここまで不動の先発ポイントガードを務めた富樫の離脱がチーム作りに大きな影響を与えることは間違いない。ただ、現時点において指揮官は、追加メンバーの招集を考えてはいない模様だ。「もし今選んでいる17名でまとまることができたらそのまま臨もうと思います。現段階ではそういう考えです」

このようにラマスが語るのには、ポイントガード以外でも田中大貴、比江島慎とボールハンドリングに優れたガードの存在もあるだろう。実際、予選2次ラウンドのカタール戦では田中が即席の司令塔役を務め、チームに勢いを与えたこともあった。

「富樫がケガをしていなくても、田中と比江島をポイントガードとして起用する可能性は前から考えていました。練習で何回か試しています」と語っている。ジョーンズカップで活躍した安藤誓哉の代表招集も予想される。8月の強化試合で、どのような選手起用をするのか注目だ。