交流戦を終えて見えた現在地、『チャンピオンシップ進出』も『B1残留』も同じレベルで熾烈を極めるシーズン終盤へ

2017/03/21
Bリーグ&国内
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文=泉誠一 写真=B.LEAGUE

全60試合中45試合を消化したB1は、約3カ月半に渡って繰り広げられた交流戦を終えた。シーホース三河に2連敗した川崎ブレイブサンダースだったが、中地区2位の三遠ネオフェニックスが琉球ゴールデンキングスに敗れたことで、3月18日時点でチャンピオンシップ出場確定の一番乗り。一方、昨年のNBLファイナルで敗れた川崎に2連勝でリベンジを果たした三河は、チャンピオンシップ出場権とともに西地区優勝までマジック3に縮めた。

残る15試合は同地区同士でしのぎを削り合う。昨年9月に開幕し、約半年間をかけて成熟させてきたクラブもあれば、2月末のデッドラインまで選手の入れ替えを行ったことで発展途上段階のクラブもある。現在までの順位とともに、同地区対戦と交流戦の戦績を見比べてみよう。

東地区:上位と下位が明確に分かれた各3クラブの激戦

1位 栃木:36勝9敗(同地区17勝4敗・交流戦19勝5敗)
2位 A東京:35勝10敗(同地区16勝5敗・交流戦19勝5敗)
3位 千葉:31勝14敗(同地区13勝8敗・交流戦18勝6敗)
4位 北海道:17勝28敗(同地区4勝17敗・交流戦13勝11敗)
5位 秋田:13勝32敗(同地区6勝15敗・交流戦7勝17敗)
6位 仙台:12勝33敗(同地区7勝14敗・交流戦5勝19敗)

全18クラブ中、交流戦で勝ち越したのはたった6クラブしかなかった。そのうちの4クラブを東地区が占めている。同地区対戦では4勝しか挙げられず大きく負け越していたレバンガ北海道は、戦力が揃い始めた交流戦では12勝10敗と勝ち越した。東地区の上位3クラブは、チャンピオンシップ進出へ向けてカウントダウンに突入。4位の北海道が残り15試合で14ゲーム差を埋めることは厳しいが、この勢いに乗ってB1残留がミッションとなる。

5位の秋田ノーザンハピネッツは下位3クラブの中で唯一、東地区全クラブから勝利を挙げている。同地区対戦での相性が良く、順位を上げるポテンシャルが感じられる。交流戦で勝ち越したクラブが4つある一方で、5位秋田と6位仙台89ERSの2クラブが残留プレーオフに名を連ねてしまった。4位北海道を含めた下位3クラブの残留争いも熾烈を極めていく。

中地区:今週末、2位争いの直接対決で趨勢が決する?

1位 川崎:37勝8敗(同地区18勝3敗・交流戦19勝5敗)
2位 三遠:25勝20敗(同地区14勝7敗・交流戦11勝13敗)
3位 SR渋谷:22勝23敗(同地区12勝9敗・交流戦10勝14敗)
4位 新潟:20勝25敗(同地区10勝11敗・交流戦10勝14敗)
5位 横浜:15勝30敗(同地区7勝14敗・交流戦8勝16敗)
6位 富山:11勝34敗(同地区2勝19敗・交流戦9勝15敗)

チャンピオンシップ出場を決めた川崎だが、交流戦はライアン・スパングラーと辻直人をケガにより欠場を余儀なくされた。その中でもしっかりと勝ち星を重ね、交流戦は(19勝)5敗しかしていない。ビハインドを背負った中でも勝ち星を重ねた川崎を褒めるべきか、白星を与えてしまった他チームの弱さを嘆くべきか……。ここにB1の『格差』が露呈されている。

現在2位の三遠ネオフェニックスはロバート・ドジャーが家庭の事情により一時帰国中、ジョシュ・チルドレスもケガのため琉球ゴールデンキングス戦は欠場し、2連敗。3ゲーム差の3位サンロッカーズ渋谷から5ゲーム差で追う4位新潟アルビレックスBBも、チャンピオンシップを狙える位置にいる。今週末に行われる三遠とSR渋谷の直接対決に注目だ。

西地区:1ゲーム差で4チームがひしめき合う2位争い

1位 三河:35勝10敗(同地区17勝4敗・交流戦18勝6敗)
2位 名古屋D:22勝23敗(同地区11勝10敗・交流戦11勝13敗)
3位 大阪:22勝23敗(同地区11勝10敗・交流戦11勝13敗)
4位 琉球:21勝24敗(同地区10勝11敗・交流戦11勝13敗)
5位 京都:21勝24敗(同地区9勝12敗・交流戦12勝12敗)
6位 滋賀:10勝35敗(同地区5勝16敗・交流戦5勝19敗)

ぶっちぎりで西地区首位に立つ三河はチャンピオンシップ進出が見えており、最下位の滋賀レイクスターズは残念ながら残留プレーオフに意識を切り替えなければならない位置にいる。その狭間にいる4クラブは、たった1ゲーム差の中で2位争いを繰り広げる混戦状態。

次節、ともに21勝24敗の京都ハンナリーズvs琉球ゴールデンキングスが直接対決を迎える。これまでの戦績は3勝1敗で琉球が勝ち越しており、4位と上位に位置する。さらに琉球は、翌週に名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの対戦が続き、勝利すればチャンピオンシップ圏内へと一気に浮上する可能性が高い。この4クラブの争いが今後ももつれていけば、図ったように最終戦(5月6日と7日)は琉球vs大阪、京都vs名古屋Dが組まれているのも面白い。

泣いても笑ってもあと15試合。チャンピオンシップ進出を決めたクラブは、さらにファンが待つホーム開催を勝ち取るための順位争いが続く。上ばかりを見てもいられない。下位4クラブは残留プレーオフに回ることとなり、B2降格を争う崖っぷちに立たされる。