世界に通用する選手を輩出するために。『B.DREAM』と特別指定選手制度が日本のバスケットボールを変える!

2017/01/25
Bリーグ&国内
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取材=鈴木栄一 構成=鈴木健一郎 協力=B.LEAGUE、NIKE

Bリーグ所属クラブ関係者が多数見守る中での『腕試し』

Bリーグが『世界に通用する選手の輩出』というミッションに基づいて、若手選手を育成および発掘するための『B.DREAMプロジェクト』が、1月13日と14日の2日間で行われた。

高校生と大学生年代(16~22歳)の66選手が集まる中、13日のクリニックを担当したのは男子日本代表のコーチであるルカ・パヴィチェヴィッチ。代表選手からも細かく理論的な指導で定評のあるコーチが、みっちりと講義を行った。

14日にはトッププレーヤーの代表として、横浜ビー・コルセアーズの細谷将司が自分の経験を参加者に伝え、その後はスクリメージ(練習試合)が行われた。ここにはBリーグ所属クラブのヘッドコーチやGMが多数視察に訪れており、実質的なトライアウトの意味合いも持つ。大阪エヴェッサの桶谷大ヘッドコーチも、若い選手のプレーをつぶさに観察していた一人だ。

これまでもアーリーエントリー制度はあったが、Bリーグの立ち上げとともに特別指定選手制度へと変更されている。アーリーエントリーは卒業見込みの選手を数カ月早く登録する仕組みだったが、特別指定選手制度はもう一歩踏み込んで、高校や大学のバスケ部に所属しながら3カ月単位でプロチームへの登録を認める制度。登録期間中もあくまでもアマチュア、報酬が出るものではなく、学校に席を置きながらプロチームへの登録を認める形となる。このため、卒業見込みではない学年の選手も、3カ月単位でプロチームでの経験を積むことができる。

学生プレーヤーにプロを意識させる『特別指定選手制度』

このところ、この特別指定選手制度での入団が相次いで発表されているが、大学ではインカレやオールジャパンが終わると新学期が始まるまで公式戦がない。学生プレーヤーにとってはこの1月からの『3カ月間』が、もっとも制度を利用しやすい、ということになる。

先日、サンロッカーズ渋谷は特別指定選手制度での杉浦佑成の入団を発表した。杉浦は現在、筑波大学3年生。バスケ部の活動が年度替わりで落ち着いているこの時期に、杉浦のようなポテンシャルのある若手がプロの環境に身を置くことのメリットは計り知れない。杉浦の場合、大学バスケ界ではすでにトッププレーヤーだが、SR渋谷に来ればまた新たな刺激を受けられるし、技術をさらに高めることもできる。またシーホース三河は中村太地と特別指定選手契約を結んだ。1997年生まれの中村は法政大学の1年生。三河での経験は今後に向けて貴重なものとなるはずだ。

ただ、誰もが杉浦や中村のように声がかかるわけではない。今回プロ選手として講師を務めた細谷にしても高校までは全くの無名、関東学院大学でも3年生まで2軍でプレーしていた経歴である。それでもプロ選手への夢をあきらめず、栃木ブレックスの下部組織『D-RISE』でプロキャリアをスタートさせ、現在では日本代表候補にも選ばれている。

細谷には本人の努力はもちろんだが、運もあった。そのままでは埋もれていく人材を発掘するのが『B.DREAMプロジェクト』の目的である。合格や不合格は存在しない。だが、ここで視察に訪れたクラブ関係者が個別に選手とコンタクトを取って、次の展開へとつなげていく。すぐに特別指定選手制度での入団、プロ契約が決まらないにせよ、この経験は大志を抱く若者たちを後押ししてくれるに違いない。

そしてもう一つ、『指導者の育成』もリーグの狙い。募集に応じたコーチも今回のクリニックとスクリメージに参加している。今後、日本のバスケットボールのレベルを高めていくには、選手の頑張りはもちろん、それを導く指導者の質と量も大事になってくる。JBA(日本バスケットボール協会)はライセンス制度を導入し、S級まで続く道を整えた。今後、Bリーグ所属クラブがユースチームを立ち上げていく流れの中、指導者育成も急務となっている。

次回の開催は未定だが、今後もこのプロジェクトは継続的に行われる予定だ。

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