7試合連続トリプル・ダブルを達成したウェストブルックを最後の最後で止めたロケッツが接戦を制す

2016/12/10
NBA&海外
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写真=Getty Images

ウェストブルックとハーデン、千両役者の対決

サンダーとロケッツ、西カンファレンスの強豪同士の対戦。サンダーのラッセル・ウェストブルック、ロケッツのジェームズ・ハーデンという絶対的エースがチームを牽引する、同じようなチーム構成の対決は最後までもつれる接戦となった。

2人のエースは周りを生かしながら試合を進めていく。ベンチメンバーの層で上回ったロケッツが前半を終えて55-49とリードし後半へ突入した。

サンダーは中盤にトランジションを早め、ビクター・オラディポの速攻で3点差に詰め寄る。それでもロケッツは要所でハーデンがピック&ロールから自ら得点し、バランス良くパスを散らして的を絞らせない。

9点を追う最終クォーター、サンダーはボールへのチェックを強め相手のファンブルを誘う。ペイントエリアに侵入されても集中力を切らさず、ギリギリのブロックやシュートチェックでゴールを死守する。中でもジェラミ・グラントが終盤に3ブロックショットを決め、ハーデンの1on1もダブルチームで封じ込み、反撃の土台を作った。

ウェストブルックの1on1攻勢で追い上げ、残り54秒にフリースローを獲得して、100-99の1点差に詰め寄る。そして逆転を狙うポゼッションを当然のようにエースに託した。すでに7試合連続のトリプル・ダブルを記録し、オスカー・ロバートソンとマイケル・ジョーダンの記録に並んでいたウェストブルックは、自信満々でリングへと向かう。

全身全霊を込めたビバリーの守備が勝利を引き寄せる

だが、ここで『ミスター・トリプル・ダブル』の前に立ちふさがったのがパトリック・ビバリーだ。残り54秒の時点ではファウルで止めたビバリーだが、チームファウルがかさんでノーファウルでしのがなければいけない状況、抜くコースを決して作らない対応で2ポゼッション連続でタフショットを打たせる。

最後はロケッツのトレバー・アリーザがこのリバウンドを拾い、ファウルゲームからフリースローを2本とも沈めて、102-99と接戦をモノにした。

ロケッツはハーデンが21得点9リバウンド12アシストとトリプル・ダブル級の活躍。出場選手が全員得点でチーム一丸の勝利となった。

敗れたサンダーはウェストブルックがゲームハイの27得点10リバウンド10アシストで7試合連続トリプル・ダブルを達成したものの、チームの連勝は6でストップ。決めれば勝っていたであろう終盤のプレーについて「ミスだ、簡単なシュートを自分がミスしてしまった」と吐き捨てた。

殊勲のビベリーは言う。「彼は本当に本当に本当に本当に良いプレーヤー。みんな『彼にトリプル・ダブルなんてやられるなよ』って簡単に言うけど、リーグ最高の選手だよ。運良く止めることができて、チームの勝利につながった」

「でも楽しかった。ウェストブルックとの1on1はまるでストリートバスケだ」

今日のトリプル・ダブルでジョーダン、ロバートソンに並んだウェストブルックだが、逆転となるシュートをことごとく外しチームを勝利に導くことはできなかった。勝利したロケッツは16勝7敗で3位のクリッパーズに並んだ。