NBAデビューへ本格始動、グリズリーズの渡邊雄太「やっと始まるんだという感じ」

2018/09/25
NBA&海外
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渡邊雄太

写真=Getty Images

グリズリーズのトレーニングキャンプメンバー入り

9月25日はグリズリーズのトレーニングキャンプ開始日。その前日にチームのお披露目となるメディアデーが実施され、2ウェイ契約を結んだ渡邊雄太も参加してフォトセッションやインタビューをこなした。

チーム公式のインタビューに応じた渡邊は、「ようやく実感が湧いてきました。『やっと始まるんだ!』という感じで、すごく興奮しています」と、開口一番に笑顔で語った。

NBA30チームの中でも特に守備を重視するグリズリーズは、渡邊のストロングポイントを最も生かせるチームと言っていい。ネッツの一員として参加したサマーリーグでも、大学での最終年にアトランティック10カンファレンスの年間最優秀守備選手賞に選出されたディフェンスを生かし、チーム3位の1.6ブロックを記録した。また、周りの選手が個の力だけでアピールしようとする中、チームのバランスを優先するプレーを心がけた姿勢も評価され、2ウェイ契約を勝ち取った。

守備以外でチームにもたらすことができる部分についても、渡邊は「シュート能力ですね」と即答。「自分は優れたシューターだと思っていて、最近もシュートの練習に時間を費やしています」と答えた。

日本代表としてワールドカップ予選に出場して、すぐさまアメリカに戻った渡邊は、NBAレベルに挑む意気込みをこう語る。「今も、このレベルでやれるということを証明しようとしています。とにかくハードにプレーして、ディフェンスをしっかりこなして、オープンなショットを決める、という感じです」

渡邊は、まだグリズリーズ指揮官のJB・ビッカースタッフとはあまり言葉を交わしていないと話したものの、インタビューを受ける数分前に、コーチから複数のポジションを守れるディフェンス、オープン時にシュートを決められる力に期待していると言われたことを明かした。

香川県木田郡三木町出身の渡邊にとって、メンフィスはどういう街に映っているのだろう? 大学での4年間をアメリカの首都で過ごした彼にとって、南西部の街メンフィスは過ごしやすいようだ。ワシントンDCと比較してカルチャーショックを受けたかを聞かれた際、「日本の故郷に近い部分があります。この4年はDCにいて、たまに過度だと感じるところもありました。メンフィスは好きです。流れている時間がスローで、みんなリラックスしている印象ですね」と答えた。

コーチが、「雄太はバスケットボールと寝ることが好きな選手だ」と評していた話を振られ、渡邊は思わず苦笑。自由な時間に何をして過ごしているかを聞かれると「Netflixでコメディを見ています」と答えた。気になるお気に入りの番組は、アメリカの中小企業を舞台に、空気の読めない上司と、部下たちとの人間模様を描いたコメディ・ドラマ『The Office』や、インディアナ州ポウニーにある公園緑地課の職員の活躍を描く『パークス・アンド・レクリエーション』だという。

明日からは、2018-19シーズンに向けた準備が本格化する。2ウェイ契約の渡邊にとっては、グリズリーズと傘下のGリーグチーム、メンフィス・ハッスルの2チームがプレーの場となるが、シーズン中にNBAチームに所属できるのは最長で45日間。まずはハッスルで結果を出すことが求められるだろう。それでもグリズリーズのトレーニングキャンプメンバーに選ばれた。2ウェイであっても貴重であることは間違いなく、その契約枠を行使した渡邊への期待は随所に感じられる。

田臥勇太以来となる日本人NBAプレーヤー誕生へ向け、渡邊雄太の勝負がこれから始まる。