ポール・ミルサップの助言でエースの自覚が芽生えた、ナゲッツのニコラ・ヨキッチ

2018/09/24
NBA&海外
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二コラ・ヨキッチ

写真=Getty Images

覚醒した『進化型ビッグマン』

昨シーズンの最終戦でティンバーウルブズに敗れ、あと一歩のところでプレーオフ進出を逃したナゲッツ。若手も着実に成長し、年々勝利数も伸ばしていることから、今シーズンこそ6年ぶりのポストシーズン進出を実現させられるという意見は多い。

楽しみなチーム内で特に期待されているのは、オフに5年1億4700万ドル(約165億円)のマックス契約で再契約したニコラ・ヨキッチだ。昨シーズンの平均18.5得点、10.7リバウンド、6.1アシスト、1.2スティールというスタッツが証明している通り、現役選手の中では屈指のオールラウンド型のビッグマンで、昨シーズンだけで10回もトリプル・ダブルをマークしている。類い稀なパスセンスを持ち、『進化型センター』と呼ばれるヨキッチだが、これまではエースとしてチームを引っ張る積極性に欠けていた。そのヨキッチにリーダーという自覚を芽生えさせた選手こそ、1年前に加入したベテランのポール・ミルサップだった。

『ESPN』によれば、プレーオフ争いが佳境を迎えた昨シーズン終盤、ミルサップはヨキッチと話し合い、チームを引っ張るように伝えたという。プレースタイルからも分かるように、ヨキッチはチームを優先する『アンセルフィッシュ』な選手で、自ら前に出ようとするタイプではない。だが、ナゲッツが西カンファレンスの競争を勝ち抜くためには、ヨキッチのステップアップが必要だった。

ヨキッチの姿勢に見られた変化は、オールスターブレーク前後のスタッツからも見て取れる。ブレーク前は平均16.9得点だったのだが、球宴後には21.7得点にまで上昇。ウルブズにプレッシャーをかけた4月のレギュラーシーズン6試合では25.7得点、12.3リバウンド、7.7アシスト、1.2ブロック、1.7スティールと大車輪の活躍だった。

フロントコートでの相棒になったミルサップは、ヨキッチにとって良き先輩であり、メンターでもある。2018-19シーズンのヨキッチは、きっと開幕から先頭に立ってチームを牽引するだろう。ケガをせずにシーズンを通して活躍できれば、ナゲッツが西の上位争いに割って入り、2012-13シーズン以来となるプレーオフ進出を果たせるかもしれない。