八村塁

ディンウィディ「チームにとって欠かせない戦力」

現地1月9日のマジック戦で今シーズン初出場を果たしたウィザーズの八村塁は、1月11日のサンダー戦でホームのファンに元気な姿を見せた。

最初のプルアップを失敗するも、第1クォーター終盤にモントレズ・ハレルのポストプレーに合わせてペイントに飛び込み、ゴール下で初得点を記録。第2クォーターにはベースラインドライブでジョシュ・ギディーを抜くと、シェイ・ギルジャス・アレクサンダーのブロックの上からリバースダンクを叩き込んだ。

出場時間の制限もあってか、八村はマジック戦とほぼ同じ約15分間のプレータイムで7得点2リバウンド1アシストを記録。ブラッドリー・ビールが健康安全プロトコルのために欠場したが、八村の貢献もあり、チームは122-118で勝利した。

試合後の会見では、チームメートやヘッドコーチに復帰した八村についての質問がいくつか飛んだ。ウィザーズを指揮するウェス・アンセルドJr.ヘッドコーチは八村が持つ万能性を強調した。「彼はスイッチしても(ガードに)抜かれないし、サイズを利用してリバウンドも奪える。ラインナップに柔軟性をもたらしてくれる。彼がスモールラインナップの5番の時、そんなにラインナップが小さくならない。特に左手で攻めることが上手く、相手に当たって自分のスペースを作ることも上手い。そういうプレーをもっと見たいし、そういう場面を生かせるようにしたい」

ビールとともにチームの中心を務めるスペンサー・ディンウィディは、八村の復帰を待ちわびていたという旨を伝えた。「僕らの大事なブラザーが戻ってきただけでなく、チームにとって欠かせない戦力だ。他の選手にはない身体能力を持っている。今日のベースラインダンクも2度ドリブルして叩き込んだからね。彼にとっては簡単なプレーなんだよ。(オフェンスでは)3番から5番、ディフェンスではスイッチして1番から5番まで守れる選手なんだ」

ゴンザガ大の後輩、コーリー・キスパートは「最高だよ。復帰して本当にうれしいし、プレーしている姿と笑顔を見られてうれしい」と語り、ベースラインダンクについては「すごかった。前に何度も見たことがあるし、これからも1000回くらい見ることになるだろうけど、素晴らしい瞬間だった」と、先輩のハイライトプレーを称賛した。

ウィザーズは開幕から10勝3敗と好スタートを切ったものの、八村以外にも欠場者を抱える状況で次第に失速したが、今日の勝利で21勝20敗と1つ勝ち越した。今日のマジック戦も勝利し、八村の復帰がチームのターニングポイントとなることを望む。