ラジョン・ロンド

ガーランドとのコンビ結成「一緒にプレーして楽しいよ」

ラジョン・ロンドはレイカーズでの2度目の挑戦に早々に見切りを付け、キャバリアーズに加わった。新天地でのデビューとなった現地1月7日のトレイルブレイザーズ戦ではいきなり11得点3アシスト、続く現地9日のウォリアーズ戦では15得点5アシストを記録。新しいチームに早々にフィットし、今シーズン絶望のケガを負ったリッキー・ルビオの穴を埋めるという期待に応えている。

ロンドは来月に36歳になるが、ラッセル・ウェストブルックの控えとして存在感の薄かった今シーズン前半にささやかれた『年齢的な衰え』を感じさせないパフォーマンスを見せており、彼は「一般的には考えられないことかもしれないが、それをやる自分自身に誇りを感じている」と意欲を燃やしている。

「ちょっとブランクがあったけど、調子自体は良いんだ。このチームには若くて勝ちたいと願う選手が揃っている。僕が気に入っているのは、このチームの選手たちが常にハードに戦い、決してあきらめないこと。僕はここに良い影響を与えたい」とロンドは言う。ベテラン揃いのレイカーズとは正反対の環境だが、今のロンドにはこちらの方が向いているようだ。

ロンドに与えられたのは、ダリアス・ガーランドに続く2番手のポイントガードという立ち位置。それでも指揮官J.B.ビッカースタッフには試合終盤をガーランドとロンドの同時起用で戦うアイデアがある。実際、ウォリアーズ戦の終盤には2ガードが起用された。

ロンドはガーランドについて「彼はプレーメーカーでありスコアメーカーで、一緒にプレーして楽しいよ。ダリアスとルビオが一緒にプレーしている映像を4試合か5試合分はチェックした。彼がより楽なシチュエーションで得点できるようにサポートしたい」と語る。ガーランドは初めてロンドとプレーしたブレイザーズ戦の後に「最初はちょっと出来が良くなかったんだけど、彼は『このままで大丈夫』、『アグレッシブに攻め続けろ』とずっと言葉を掛けてくれた。彼から多くを学びたい」と語り、早くも相性の良さを見せている。

キャブズで鮮やかなプレーを見せていたルビオが膝に重傷を負ったのは痛手だったが、ロンドはその穴を埋められるかもしれない。ここまで22勝18敗と大健闘するキャブズが再び上昇気流に乗れるのか。少なくとも一時期の重苦しいムードは消えつつある。