ダーク・ノビツキー

銅像お披露目、指揮官キッドのジョークなど和やかな式典に

現地1月5日、マーベリックスは99-82で勝利したホームでのウォリアーズ戦終了後、ダーク・ノビツキーの永久欠番式典を執り行った。

1998年のNBAドラフト全体9位でマブスから指名されたノビツキーは、現役を引退した2019年までマブス一筋のキャリアを送り、2011年にはNBA優勝に貢献した。

今はマブスのスペシャルアドバイザーとして球団にかかわっている彼が現役時代に着用した41番のジャージーが掲揚されると、試合終了後もスタンドに残っていた満員のファンによる大歓声が起こった。また、球団オーナーのマーク・キューバンにより、本拠地アメリカンエアラインズ・センターに設置予定というノビツキーの銅像もお披露目された。

式典では「10日間契約を提示するから、現役復帰しないか?」というヘッドコーチのジェイソン・キッドによるジョークも飛び出し、2011年の優勝メンバーもお祝いに駆けつけるなど和やかな雰囲気で進んだ。そして式典の最後には、主役のノビツキーがマイクを握った。

ドイツからダラスに到着した時の心境から語り始めたノビツキーは、アメリカでのバスケットボールキャリアにおいて重要な存在を挙げた。キューバン、球団関係者、チームメート、家族への感謝を語ると、彼は「非常に大切な存在を忘れていたね。それは、僕がダラスに到着した時から歓迎してくれ、常に僕の成功を願い、ハードワークの動機やモチベーションになってくれ、プレーオフでの厳しい試合や敗戦の時も支えてくれたファンの皆さんだ」と続けた。

この一声で観客、そしてゲストも立ち上がり、「MVP!」チャントともにスタンディングオベーションで会場全員がノビツキーを称えた。

感動したノビツキーは、ハンカチで顔を押さえると「泣かずに最後まで話せると思っていたのに、いつもみんなにやられてしまう」と、再び話し始めた。そして「素晴らしい時間を過ごさせてもらったことに心から感謝している。やせ細った青年を20年前に迎え入れてくれ、皆さんが誇りに思ってくれる選手にしてもらって本当に感謝している。どうもありがとう」と続け、ノビツキーは客席に向かって一礼した。