ジャ・モラント

アクロバティックなレイアップで決勝点を奪う

現地12月27日に行われたグリズリーズvsサンズは、ジャ・モラントの決勝レイアップによりグリズリーズが114-113で勝利した。

2桁のリードを保持して第4クォーターを迎えたグリズリーズに対して、ホームのサンズは勝負をあきらめずに食らい付く。残り5秒にデビン・ブッカーの3ポイントシュートで113-112と逆転した。

グリズリーズがラストプレーでオフェンスを託したのは、もちろんエースのジャ・モラントだった。モラントはインバウンドパスを受け取ると左サイドにドライブを仕掛け、3人に囲まれながらも空中でボールを左手から右手に持ち替え、体勢を崩しながら残り0.5秒に逆転レイアップをねじ込み、グリズリーズに勝利をもたらした。

モラントは「重圧がかかる場面は好きなんだ」と試合後の会見でラストプレーを振り返った。「あの場面でシュートを託されるチャレンジに挑むのも好きだし、今日は決められた。強豪を相手に勝てて良かった」

サンズのエースであるブッカーが終了間際に得点を決めたことが刺激になったか、との質問にモラントはこう答えている。「残り時間のことは考えていなかった。とにかくやるしかないと思っていたところで、コーチ(テイラー・ジェンキンス)が自分のプレーをセットしてくれた。フェイクハンドオフから、あとは自分にできることをやったまで。確かに僕が値千金のシュートを決めたけれど、それもチームメートのサポートあってのことだ。今日のスタッツシートを見ても分かるように、多くの選手が貢献している。みんなのおかげで、僕に最後のチャンスが回って来たんだ」

グリズリーズは、モラントが33得点、デズモンド・ベインがキャリアハイの32得点、スティーブン・アダムズが13得点16リバウンド7アシストを記録した。

ケガからの復帰直後にホームゲームでファンから野次られ意気消沈し、ネット上では唐突な不要論まで出てしまう出来事もあったが、チームメートたちはモラントを擁護した。連敗を3で止めた後に連勝を記録したチームはまとまっており、モラントもこの勢いに乗っていくだけだ。