「NBAでは負けて落ち込んでいちゃダメなんだ」
現地12月26日に行われたグリズリーズvsキングスの一戦は、先発全員を含む7選手が2桁得点を記録したグリズリーズが127-102で勝利した。
5連勝後に3連敗を喫していたが、104-113で敗れたウォリアーズ戦から立ち直り、連敗をストップ。これで20勝14敗とし、東カンファレンスでクリッパーズ、ナゲッツ、レイカーズを抑えて4位をキープしている。
グリズリーズは、デズモンド・ベインが28得点、ジャレン・ジャクソンJr.が21得点、ジャ・モラントが18得点7リバウンド9アシスト、ジョン・コンチャーが11得点14リバウンド、スティーブン・アダムズが10得点9リバウンド6アシスト、カイル・アンダーソンとブランドン・クラークがそれぞれベンチから14得点を記録した。
今月の7試合で20得点超えを記録するなどオフェンスの要となっているベインは「ウチはアンダードッグ(格下)の集まり」と語った。「ウチの大半は、この舞台に立つまでに何らかのストーリーがある選手だ。学生時代に評価を受けられなかった選手、あるいは不運な境遇で育った選手だったり、コート上で様々な課題を乗り越えてきた選手ばかりだ」
ウォリアーズ戦は終盤までもつれる接戦で、競り負けたことが悔やまれるが、ベインは「自分たちは常に次のチャンスを見据えてやっている」と、チームが持つ不屈の姿勢を語る。
「とにかく次のプレー、次の試合のことを考えている。全力を尽くしたけど、ウォリアーズに負けてしまった。ステフ(ステフィン・カリー)は素晴らしかったし、ゲイリー・ペイトン2世にとってもキャリアナイトになった。でも、NBAでは負けて落ち込んでいちゃダメなんだ。顔を上げて前に進む。シーズンを通して、それを続けていかなきゃならない」
今シーズンのグリズリーズは、エースのモラントがケガで欠場している間もチーム一丸の戦いで上位に踏み留まった。キャリア2年目から4年目の若い選手が主力として活躍し、脇を固める経験豊富なベテランも揃い、彼らは『ダークホース』として注目される。
得点源の一人として期待されている2年目のベインは「日々レベルアップできるよう、努力している」と話す。「自分としても良いプレーができていると思うし、チームも勝てているから、成長を実感できている」
連敗を止めたグリズリーズは、現地27日にカンファレンス2位のサンズとロードで対戦する。