ドレイモンド・グリーン

指揮官カーも「2年連続で敵地でのクリスマスゲームはあり得ない」

ウォリアーズのようにNBAのトップチームであり続けると、悩みも尽きない。その一つがクリスマスゲームだ。12月25日にゲームが組まれるのは、これで9シーズン連続。今年はフェニックスでサンズと対戦する。

指揮官のスティーブ・カーはクリスマスゲームを戦うことを「名誉あること」と語るが、その先に出てきたのは不満の言葉だった。「クリスマスゲームは好きだが、それはホームでプレーする場合だ。子供たちと一緒にクリスマスの朝を迎え、それからアリーナに行って試合をする。NBAの一員である限り、クリスマスの遠征は仕方のないことだが、2年連続で敵地でのクリスマスゲームはあり得ない。こんなスケジュールを組まないルールを定めてほしい」

「我々は昨年はミルウォーキーで、今年はフェニックスでクリスマスゲームを戦う。これは納得できない。来年のクリスマスゲームをホームで迎えられないとしたら、みんな抗議のためにアリーナに来ないだろう」

沈着冷静なカーがここまで言うのは、チームの気持ちを代弁しているからだ。ドレイモンド・グリーンはもっと直接的に、自分の置かれた立場を語った。

「ウチの子供は7歳、5歳、1歳だ。僕だって家で子供たちと一緒に過ごしたい。2年連続でクリスマスに遠征に行かされるなんて勘弁してくれ。去年は娘が生まれて最初のクリスマスだったのに、一緒に過ごせなかった。今回は2回目も逃すというわけだ。僕らはロボットじゃなく感情がある人間で、家族がいる。百歩譲って、優勝チームと対戦するならいいよ。今回がバックス戦でミルウォーキーに遠征するなら『仕方ない』と思うこともできる。でもそうじゃない」

これだけ強く言っておけば、来年のクリスマスゲームはホームで戦える、という計算も働いているのかもしれない。昨シーズンのファイナルに進出したサンズは現在絶好調。26勝5敗のサンズと26勝6敗のウォリアーズはNBAの勝率トップ2の激突で、刺激的な試合になることは間違いない。ウォリアーズの選手たちは不満を抱えながら移動するだろうが、コートに立つ時にはアドレナリンがみなぎっているはずだ。