ジミー・バトラー

写真=Getty Images

移籍先にはクリッパーズ、ニックス、ネッツを希望?

9月18日にティンバーウルブズの首脳陣と話し合ったジミー・バトラーが、チームにトレードを要求したと、『The Athletic』が伝えた。

昨シーズンには14年ぶりのプレーオフ進出を果たしたウルブズだが、その頃からカール・アンソニー・タウンズを始めとする若手との不仲説が出ていたバトラーは、ヘッドコーチと球団社長を兼任するトム・シボドー、スコット・レイデンGMとロサンゼルスで面会。今後について話し合ったものの、ウルブズが期待した結論には至らなかった。

『ESPN』によれば、バトラーは、希望移籍先としてクリッパーズ、ニックス、ネッツの名前を挙げたという。シボドーは、球団再建に向け1年前にブルズからバトラーを獲得。バトラーがリーダーとしてチームをまとめ、プレーオフ進出という結果を残せたのだが、タウンズ、アンドリュー・ウィギンズとのビッグ3は、結成からわずか1年での解散が避けられなくなった。

今シーズン終了後にプレーヤーオプションを行使してフリーエージェントになることが確実なバトラーは、ウルブズと再契約する意思がなく、このままチームでプレーする考えがないと明言した。そうなった以上、ウルブズは早々にトレードを成立させる必要がある。

だが、ウルブズがこのトレードで思うような成果を挙げるのは難しい。NBAは、来週からトレーニングキャンプが始まる。各チームのロスターはほぼ固まっている上に、ウルブズと交渉するチームは足元を見てくる。

これはバトラーの放出だけでは終わらず、チーム編成に全面的な権限を持つシボドーの責任問題にも発展しかねない。もしバトラーをトレードし、シボドーをシーズン前に解任することになれば、ウルブズは開幕前に出口が見えない状態に陥ってしまう。

降ってわいたような大トラブル。対処の仕方次第では、ようやくドアマットチームから脱却できたウルブズに、再び低迷期が訪れてしまうかもしれない。