大阪薫英女学院

3年生の佐藤双羽は25リバウンドでチームに貢献

ウインターカップ2日目から女子のシード校が登場し、大阪薫英女学院(大阪)は1回戦を勝ち上がってきた札幌山の手(北海道)と対戦した。

第1クォーターこそ14-15と拮抗したが、薫英は第2クォーターを28-13と圧倒して42-28で前半を終えた。第3クォータには、ディフェンスの強度を上げた山の手に走られてしまい、一時は5点差まで詰められた。それでも、薫英のインサイドを支えた佐藤双羽が「第3クォーターはやられてはいたけど、そういうシチュエーションの練習をしていたし、自分たちが一本一本返していけばいいだけだったので、焦らずにチーム内で声かけをしてできたので良かったです」と振り返ったように、都野七海と熊谷のどかの2年生コンビが3ポイントシュートを3連続で沈めて山の手を突き放し、最終スコア89-71で勝利した。

この試合で薫英は、オフェンスリバウンドを30本、ディフェンスリバウンドが26本の計56リバウンド(山の手は38リバウンド)を獲得することで、差を生み出した。特に佐藤は一人で25リバウンドを挙げる活躍でチームを支えた。本人は「リバウンドは良かったですけど、得点が取れなかったです」と、10得点に終わったことを悔やんだが、リバウンドを制してくれる佐藤の存在はチームにとって大きい。

特に今年の薫英は1、2年生が多いチームだ。佐藤は「今回で私は最後なので、1、2年生に任すのではなくて、最後は自分が身体を張ってチームを勝たせられるようにインターハイから練習してきたので、頑張ろうと思います」と意気込んだ。

薫英の安藤香織コーチは、試合後の第一声で「森岡(ほのか)さんがすごかったですね」と、39得点を挙げた山の手の2年生エース、森岡を称えた。それでも「彼女にある程度、得点を取られるのは仕方がないと思っていて、森岡さんと10番の子(岡井遥香)のホットラインのところを切りたくて、そこを守れたのが勝ちに繋がったと思います」と勝因を語った。

そして、56本も挙げたリバウンドについては「第3クォーターで流れが悪い時もありましたけど、入る入らないというよりも最後までしっかり動き続けて、オフェンスリバウンドのポジションを取ることをチームで徹底して練習しているので、そこが良くできました」と手応えを語った。

薫英は明日の3回戦で福岡大学附属若葉(福岡)と対戦する。