ジャージー・スポンサーシップがNBAにもたらすものは?

2016/04/21

米メディアは遊び心と皮肉に満ちた新ジャージデザインを公開。

NBAは、これまで選手たちが試合で着用するジャージーにはスポンサーロゴを入れない方針だった。だが4月15日に行われたリーグ理事会で方針転換が決定。『ジャージー・スポンサーシップ』を2017-18シーズンから3シーズン限定で試験導入することとなった。

すでにWNBAやNBA Dリーグでは、リーグとスポンサー契約を結ぶ自動車メーカー『KIA』のロゴをジャージーに入れている。NBAでも今年のオールスターゲームのジャージーには同様に『KIA』のロゴが入った。

NBAコミッショナーのアダム・シルバーは、スポンサーロゴ導入の流れについて「避けられない」とコメント。現在のジャージーはアディダスだが、2017-18シーズンからはナイキによる8年間の長期契約がスタートする。このタイミングも『ジャージー・スポンサーシップ』導入に影響を及ぼしたのかもしれない。

ファンの反応はと言うと、ロゴで埋め尽くされた各チームのジャージー画像がSNS上で早くも公開されているなど、批判的な意見が多い。

ヨーロッパ発のスポーツであるサッカーでは当然のようにユニフォームにスポンサーロゴが入っているのだが、アメリカ4大スポーツで『ジャージー・スポンサーシップ』を導入するのはNBAが初。それでも、年間で約1億ドルの収入がリーグにもたらされる。

問題はファンの拒否感だけではない。選手個人のスポンサーとチームのスポンサーが競合するケースが考えられる。どちらも大きな金額が動くだけに、事前に落としどころを見付けておかないと大きなトラブルに発展しかねない。

米メディア『The Second City』は、「NBA30チームにとって理想的なスポンサー」という風刺記事を公開している。ブルズには「ブルズつながり」でレッドブル、ヒューストンに本拠地を持つロケッツにはNASA、ナゲッツにはマクドナルド(チキンマックナゲットから)など。クリッパーズはオーナーのスティーブ・バルマーが2014年までマイクロソフトのCEOだったことから、マイクロソフトのロゴが胸に入っている。マジックは同じヒューストン発祥であり、「魔法(マジック)の国」でもあるディズニーランド。

面白いのはキャバリアーズで、レブロン・ジェームズが出資するピザチェーンの『ブレイズ・ピザ』。そう遠くない将来、レブロンがキャブスのオーナーになるであろうことを見越して、ブレイズ・ピザとキャブスを重ねて見ているのだ。

ジャージーの左肩付近に入るロゴの大きさは約6.4センチの正方形と決まっているため、大事にはならないだろうという見解もある。それでも「アリの一穴」になる可能性もある。NBAだけでなく、MLBやNFL、NHLにまで影響を与える大きな変更となるかもしれない。

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