ジョエル・エンビード

ブルズでは10人の選手が健康安全プロトコル入り

ブルズの2試合、14日のピストンズ戦と16日のラプターズ戦の延期が決まった。ブルズではコービー・ホワイトとジャボンテ・グリーンに新型コロナウイルスの陽性反応が出た後、健康安全プロトコル入りする選手が続出。エースのデマー・デローザン、デリック・ジョーンズJr.とマット・トーマス、トロイ・ブラウンJr.、アヨ・ドスンム、スタンリー・ジョンソン、ザック・ラビーン、そしてアリゼー・ジョンソンが健康安全プロトコル入りし、活動できない選手は10人になった。

ブルズで活動できる選手が2ウェイ契約の2人と10日間契約の選手を含めても8人となったことで、リーグは2試合の延期を決めた。先週にはGリーグの2試合が延期となっている。本格的な冬の到来で、アメリカでは新型コロナウイルスの感染が再び拡大傾向にある。NBAではまだ発生していないが、オミクロン株の感染力の高さも懸念事項だ。

ブルズの指揮官、ビリー・ドノバンは「ほとんどの選手は無症状で、自宅で待機している」と語っている。ワクチン接種が進み、陽性反応が出ても重い症状に苦しむケースは減った。ただ、減っただけでいなくなったわけではない。ブルズと同じように次々と選手が健康安全プロトコル入りして、ようやく危機を脱したセブンティシクサーズでは、ヘッドコーチのドック・リバースが「まだ多くの選手が回復途中で、コンディションを戻すのに苦しんでいる」と難しさを語っている。

先月後半、ワクチンを接種していたにもかかわらず新型コロナウイルスに感染して戦線離脱を余儀なくされたシクサーズのジョエル・エンビードは「ものすごく苦しんだ」と闘病を振り返っている。「もしかして助からないんじゃないか、と思ったこともあった。呼吸ができなくて、頭痛もひどかった。大変だったけど、何とか乗り越えて仲間たちのところに戻れて良かったよ」

今シーズンも試合だけでなくコロナと戦うことになりそうだが、まずはブルズの選手たちが、無事に戻って来ることを願いたい。