秋田ノーザンハピネッツ

終盤にはA東京の猛攻を喰らうも逃げ切ることに成功

秋田ノーザンハピネッツvsアルバルク東京の第1戦は、A東京のピック&ロールを封じて先手を取った秋田が69-60で勝利した。

立ち上がり、秋田はコルトン・アイバーソンのリバウンドでリズムをつかむ。アイバーソンとジョーダン・グリンを起点にオフェンスを組み立て、今シーズンの3ポイントシュート成功率49.0%のグリーンがディフェンスを外に引き寄せて、ペイントエリア内でアイバーソンのスペースを作り出す。また、アイバーソンがベンチに下がっている間も、保岡龍斗のミドルシュートや川嶋勇人の好守で繋ぎ、第1クォーターを19-10で終えた。

第2クォーターの出だしでA東京に連続得点を許した秋田だが、そこから保岡の連続3ポイントシュートを皮切りに、12-0のランでリードを広げる。秋田はA東京のピック&ロールに対して、チームで守っていった。特にアイバーソンがインサイドでヘルプに入ることで、A東京をペイントエリア内に入れさせない。また、シュートタッチが低調だったこともあり助けとなり、ディフェンスリバウンドからの速いバスケットを行うことで、第2クォーターを16-9と圧倒した。

一方のA東京はピック&ロールを生かせず得点が伸び悩む。インサイドをチームで守る秋田の前にタフショットが増え、前半はアレックス・カークとセバスチャン・サイズが4得点、ライアン・ロシターが3得点と、ビッグ3が機能しなかった。

35-19と秋田のリードで迎えた後半。ところどころでA東京に連続得点を許す場面が出始めたが、その都度、保岡や中山の3ポイントシュートで流れを遮った。そして、52-37で迎えた最終クォーター。秋田はここからA東京の底力を見せつけられる。前半はほとんどなかったペイントアタックからのキックアウトでA東京に外角シュートを許してしまうと、オールコートディフェンスにも苦戦し、スティールからの速攻やロングパス1本の速攻など簡単に失点を重ねた。その結果、このクォーターで0-15のランを許し、最大23点もあったリードが残り約3分で5点差にまで詰められてしまった。

しかし、この日の秋田はここで逆転されるのではなく、踏ん張り切った。ディフェンスのギアを上げたA東京を前に得点が停滞していたが、残り2分半に古川孝敏がディープスリーを沈めて、67-59とリードを広げる。その後も秋田は焦ることなく、時間を使いながら攻めることでリードを守り切った。

この試合で秋田は、保岡が3ポイントシュート7本中4本成功の18得点、アイバーソンが13得点12リバウンド2スティール、グリンも13得点9リバウンドを記録した。特に3ポイントシュートは東京が14本中3本成功のみに対して、秋田は25本中11本を成功させて、勝利をつかんだ。

秋田はこれで5連勝をマークし、明日の第2戦も勝つことができれば、B1で初となる6連勝となる。また、この試合ではケガで欠場が続いていた伊藤駿が10月9日以来となる戦線復帰を果たした。ボールプッシュだけでなく、アイバーソンとの息のあったプレーを見せて、11分17秒のプレータイムで5アシストを記録して勝利に貢献している。