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『ボールを回し続けるスタイル』はNBAでは少数派

サンダーのラッセル・ウェストブルックは、欧州で行なわれたレアル・マドリー、バルセロナとのプレシーズンゲーム2試合を通じ、ヨーロッパのバスケットボールのスタイルにすっかり魅了されて帰国した。

『The Norman Transcript』に対して彼は、「ヨーロッパのチームを相手にディフェンスすることがどれだけ大変か、皆は気付いていない」と語る。

「彼らのオフェンスは、NBAチームの10倍はレベルが上だね。NBAチームよりも頻繁に動いて、ボールも回している。NBA選手ほど身体能力がない分、点を決めるには違う形を取らないといけないからだ」

ボールと選手を動かすスタイルは、現代のNBAでも洗練された戦術という見方をされる一方で、いまだ多くのチームが弱点をカバーするため選手の身体能力とスピードに依存する傾向から脱却できずにいる。ここ数年のシーズンを振り返ると、NBA選手レベルの身体能力と豊富な運動量を生かして優勝という結果を残したチームは、2014年のスパーズと2015年のウォリアーズだけと言っていい。

ウェストブルックは、「ヨーロッパの強豪を相手にディフェンスする機会を持てて、チームにとってはすごくプラスになった」と語った。

遠征を終えて帰国したサンダーは、現地10月12日に敵地アメリカン・エアラインズ・センターでダラスと、国内では最初のプレシーズンマッチを戦う。

マドリッドではサッカーも観戦。サッカー界のスター、クリスチアーノ・ロナウドと会い、互いの健闘を誓い合った。