ロンゾ・ボール

「弟も僕も、お互いにチームの勝利のためにプレーしている」

現地11月29日に行われたブルズvsホーネッツの一戦は、ニコラ・ブーチェビッチが放った6本すべての3ポイントシュートを成功させて30得点14リバウンド5アシストを記録し、デマー・デローザンが28得点、ザック・ラビーンも25得点と続いたホームのブルズが133-119で勝利した。

先発3選手が25得点超えを挙げたブルズは、この試合で今シーズン最高のフィールドゴール成功率59.6%(89本中53本成功)を記録。新型コロナウイルスからの復帰後なかなか結果を残せていなかったブーチェビッチは「これまでは僕の持ち味であるシュートに苦しんだけど、今日は決まってくれた。この調子を続けたい」と語った。

この試合では、ブルズのロンゾ・ボールとホーネッツのラメロ・ボールによる兄弟対決が実現した。16得点8アシストで勝利に貢献したロンゾは「弟も僕も、お互いにチームの勝利のためにプレーしている。ただ、今日は勝ったから、まだ僕がビッグブラザーということだね」とコメント。NBAでのロンゾとラメロの兄弟対決は今回が3試合目で、ロンゾが2勝1敗でリードしている。兄のロンゾは「これからも白星を積み重ねていくよ」とも話している。

ユナイテッド・センターでは、ボール兄弟がマッチアップするたびに大きな歓声が起こった。ロンゾは「兄弟だから、コートを降りれば弟に対しては愛情しかない」と言いつつ、「でもコート上では、弟も自分もやらないといけない仕事がある」と続けた。

ホーネッツのラメロは「子供の頃からNBAについては兄弟でも話してきた。ロンゾとこの舞台で対戦できるのは、本当に夢がかなったような感じ」と試合を振り返っている。

父親のラバー・ボールも会場で観戦し、長男と末っ子の対決を見守っていた。昨シーズンの新人王に輝いたラメロは、再建段階にあるホーネッツの若きリーダーとして今シーズンも活躍している。そして兄のロンゾも、キャリア3チーム目となるブルズに欠かせない司令塔として本来の力を発揮し、ブルズの今シーズンの躍進を支えている。