弱小チームから脱却できるか、岐路に立つキャバリアーズ「誰もが我々に敬意を払うようになるまで、進まなければならない」

弱小チームから脱却できるか、岐路に立つキャバリアーズ「誰もが我々に敬意を払うようになるまで、進まなければならない」

2021/11/25 07:45
ダリウス・ガーランド

「誰かが傷ついて倒れても、勝つために別の誰かが立ち上がって戦う」

11月24日、キャバリアーズはホームにサンズを迎える。相手は13連勝中、今のNBAで最も勢いのあるチームだ。一方のキャバリアーズはコリン・セクストンが左膝半月板の断裂で今シーズン終了となったのを機に失速し、現在は新人ながら主力を務めるエバン・モーブリーも肘を痛めて離脱しており、チームは4連敗中だ。

だが、今シーズン序盤のサプライズチームとなっているキャブズは、いまだ油断ならない相手だ。先のネッツ戦には112-117で敗れたが、ケビン・デュラントとジェームズ・ハーデンを擁するチームに最後まで食い下がった。終盤、リッキー・ルビオのドライブをパティ・ミルズが止めたシーンで、審判はルビオのオフェンスファウルを宣告したが、これは際どい判定だった。1ポゼッション差の攻防での判定ミスは選手たちの集中力を奪いかねないものだが、下位チームにありがちなメンタルの脆さは今のキャブズになかった。

さらに、第3クォーターにはダリウス・ガーランドがケガをするアクシデントにも見舞われていた。ロングリバウンドに飛び込んだ彼に、ディアンドレ・ベンブリーがカウンター的に飛び込んだ。この接触で首をひねった彼は起き上がれず、その後に戻って来た時には9点あったリードが消えていた。戻った後も首のダメージは大きかったようで、プレーのキレは落ちていた。

セクストン不在でガーランドまで抜けたのでは、ベンチの層が薄いキャブズのゲームプランは崩れてしまう。それでもルビオが繋ぎ、風邪が癒えたジャレット・アレンと健康安全プロトコルが解除されたラウリ・マルカネンの『復帰組』も上々のパフォーマンスを見せたことで、最後までネッツに食らい付いた。クラッチタイムの相手がケビン・デュラントでなければ、最後にねじ伏せられることもなかったかもしれない。

それでも、9勝5敗だったチームが4連敗で9勝9敗のイーブンに戻った。勝率5割はプレーオフ進出の目処となるため、キャブズにとってはここで踏ん張れるかどうか、シーズン最初の正念場だ。

ネッツの指揮官スティーブ・ナッシュは、キャブズを「やる気に満ちて、エゴのないチーム」と評した。その前にはウォリアーズのスティーブ・カーが「ビッカースタッフの文化をそのままコートに出すチーム」と、またピストンズのドウェイン・ケーシーは「チーム内の競争が強さになっている」という言葉でキャブズの戦いぶりを表現している。

これに対してビッカースタッフは「尊敬する仲間の言葉には意味がある」と同業者の称賛を素直に喜んだ。

レブロン・ジェームズ退団後の3年間はドアマットチームだったキャブズの評価は変わりつつある。アイザック・オコロは「これまではどのチームも、最初から勝つつもりで僕らと試合をしていた。だけど今は『油断できないぞ』となっている」と言う。アレンも続ける。「尊敬は一夜で得られるものじゃない。誰かが傷ついて倒れても、勝つために別の誰かが立ち上がって戦う。そうやって競争し続けて尊敬されるようになるんだ。僕らがやっているのは、まさにそれなんだと思う」

ただ、ここから下降線をたどるようではまだダメだ。ビッカースタッフは「人々のキャバリアーズに対する先入観を変えたい」とはっきりと口にする。前述したルビオのオフェンスファウルの判定は、ビッカースタッフに言わせれば審判がキャブズを軽視している証拠だ。

「我々は人々の尊敬を勝ち取らなければいけない。このリーグにおいては大事なことだ。ネッツには有利な判定がいくつかあった。ミスジャッジだが、そうなるのはネッツが評判を得たチームだからだ。リーグの誰もが我々に敬意を払うようになるまで、進まなければならない。ウチの選手たちがいかに真剣に、激しく戦っているかは注目されるべきだが、今はまだ人々は関心を持っていない。他のコーチが尊敬してくれるのはありがたいが、まだ評価を確立してはいない。人々の目を見開かせるために、一生懸命に戦い続けるんだ」

判定に対して大っぴらに文句を言うビッカースタッフの振る舞いこそが敬意を欠くものかもしれない。だが、キャブズの選手たちにとっては次の試合で奮い立つための『燃料』になるはずだ。彼らがサンズを相手にどんな戦いを演じられるかに注目したい。

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