キャム・トーマス

「若手が試合に集中する姿を見るとうれしくなる」

現地11月22日に行われたネッツvsキャバリアーズの一戦は、肩の負傷から復帰したケビン・デュラントが27得点6リバウンド9アシスト、ラマーカス・オルドリッジがベンチから21得点11リバウンド、ジェームズ・ハーデンが14得点14アシストでチームを引っ張り、ネッツが117-112で勝利した。

チームハイの得点を記録したデュラントは、この試合でベンチから11得点を記録した1年目のキャム・トーマスを「チームに必要なブーストをもたらしてくれた」と称えた。試合の大半で劣勢だったネッツは、第3クォーターにトーマスの3ポイントシュートと3ポイントプレーを起点に13-2のランを決めて流れを変えて勝利し、3連勝をマークしている。

デュラントは「若い選手の多いチームが相手だと、自分やジェームズに対するマークは厳しいものになる。そういう時に点を決められる選手が必要なんだ。きっと相手のスカウティングリポートにキャムの名前はまだなかったのだろうね。彼がオープンな状態になって、プレーを決めてくれた」と、第3クォーターだけで8得点と活躍したトーマスについて語る。「彼のような若手が試合に集中できている姿を見るとうれしくなる。これからもっと活躍してもらわないと」

先週末はGリーグの試合で46得点の大活躍をしたトーマスは、ネッツに合流してすぐに結果を残した。試合後の会見で、トーマスは「KD(デュラント)は自分にトラッシュトークを仕掛けてきたけれど、何も言い返さなかった。今回はね」と笑った。

ヘッドコーチのスティーブ・ナッシュからも期待されているトーマスは「KDやジェームズのようなスターが自分を信頼してくれて、ボールを渡してくれたのは大きい」と大先輩に敬意を払った。

気になるトラッシュトークの内容を突っ込まれたトーマスは、こう語っている。「KDには、20歳の頃の彼より今の僕の得点能力の方が上だと言ったんだ。彼は信じてくれないけど、僕と1対1をやりたがらない。以前ポストアップで1対1をやった時に勝ってしまったからね。この話は彼には内緒にしといてくれ」

このキャブズ戦では、劣勢を跳ね返した第3クォーターはトーマスが引っ張り、第4クォーターの勝負どころではデュラントが本領発揮で得点を重ねた。NBAのトップスコアラーであるデュラントの好調に加え、トーマスが調子を上げてくれば、ネッツは止められないチームになる。