ロースコアの展開でワンマンプレーに走ったサンダーは自滅。
プレーオフ1回戦、西カンファレンス3位サンダーと同6位マーベリックスの対戦。4月16日に行われた初戦は、序盤からサンダーが攻守ともに完璧なプレーでマブスを圧倒し、108-70という大差が付いた。
中一日を挟んでの第2戦、マブスはケビン・デュラントとラッセル・ウェストブルックを徹底的にケアすることで、サンダーに対抗する。このコンビを止めるのは一筋縄では行かないが、それでも粘り強いディフェンスを続け、少なくとも第1戦のように好き放題にプレーさせはしなかった。
結果、第1戦では第2クォーターと第3クォーターで30点を超える得点を生み出したサンダー攻撃陣を、この試合ではクォーターごとに20点そこそこに抑え込む。第3クォーターは14-19とロースコアに。多少のビハインドは背負っていても、これはマブスの展開だった。
デュラントとウェストブルック。NBAでも屈指の破壊力を誇る2人だが、ワンマンプレーに走る傾向にある。そしてその短所は、望み通りになっていない試合展開でこそ顕著に出る。
結局、2人で40点を奪ったものの、デュラントは33本、ウェストブルックは22本と、チーム総数(92本)の6割近いシュートを放ちながら、2人合わせたフィールドゴール成功率は27.2%と低調。大混戦の終盤、すっかり調子の狂ったデュラントがシュートを次々と外し、致命的なターンオーバーを食らうなど、悪いプレーが目立った。
残り9秒でデュラントが3ポイントを決めて1点差に迫り、最後はスティーブン・アダムスがオフェンス・リバウンドを拾ってそのままリングに沈めたが、無情にもタイムアウト後のシュートと見なされ、ゴールは認められず。
レギュラーシーズン上位のサンダーに対して会心の試合運びで勝利したマブスは、初戦の大敗のイメージを払拭することに成功。サンダーとは対照的に、チーム一丸の戦いぶりが印象に残った。第3戦は21日、マブスの本拠地であるアメリカンエアラインズ・センターに舞台を移して行われる。
ペイサーズ | 87 | – | 98 | ラプターズ |
ロケッツ | 106 | – | 115 | ウォリアーズ |