「これまでの経験から、相手が何をしてくるかはだいたい分かる」
開幕から4連勝、そして直近4連勝でリーグ首位に立ったウォリアーズは、現地11月8日にホームでホークスと対戦。ここ数試合はジョーダン・プールの活躍が目立っていたが、この日はステフィン・カリーが『エースの貫禄』を見せて今シーズンのリーグハイとなる50得点と大暴れ。ウォリアーズを127-113の快勝へと導いた。
さらには10アシストも記録したカリーは、史上最年長(33歳と239日)で1試合50得点10アシストという記録も達成。19本中9本の3ポイントシュートを成功させたカリーは「試合開始から2本連続で決めたから、何となく行けそうな気がしていたんだ。それからも集中力を切らさずにアクセルを踏み続けた」と、自身のパフォーマンスを振り返った。
5連勝のウォリアーズは9勝1敗と絶好調。カリーは、開幕ダッシュ成功に関して「素晴らしいバスケットボールができている」と胸を張る。
「今シーズンはとても良い形で入れたし、見ての通り今は勝てている。ケミストリーもすでに出来上がっているし、期待に応えられている。チームの全員がプレーに関与できていて、素晴らしいバスケットボールができているよ」
ホークスはカリーを徹底的にマークし、リズムに乗せないよう細心の注意を払っていた。それでもチームメートとの連携、オフ・ザ・ボールの動きで相手のディフェンスを振り切り得点を決め続けたカリーは「これまでの経験から、相手が何をしてくるかはだいたい分かる。試合展開、相手の出方次第でアジャストしないといけないけど、シンプルなプレーを心がけているんだ」と語った。
「ウチはボールも選手もよく動くから、一つ噛み合わなくなるとターンオーバーが多くなってしまう。それでも適切なポジションを取ってシュートを打てているし、レーンに飛び込んでワイドオープンな選手を作ってパスを出せてもいる。落ち着いてプレーできていれば、周りの動きはちゃんと見える。そういう状態になれば、プレーの選択を間違うことはほとんどない」
今シーズンはリムプロテクターの一面も時おり見せているカリーだが、100ポゼッションあたりの平均失点でリーグ最少(98.2)を記録しているチームディフェンスに関しては「それはドレイモンド(グリーン)が中心」と話した。
「状況によって自分やJP(プール)も相手のガードを抑えるけど、これはチーム全員でやっていること。先発にもベンチにも万能性に優れる選手が揃っている。攻撃にしても守備にしても、全員でしっかり取り組んでやれれば結果は付いてくる」
試合によって異なるヒーローが誕生し、若手も成長し、その上で内容と結果が伴っている今のウォリアーズは、間違いなく上昇気流に乗っている。