10勝1敗を記録した2018-19シーズン以来の開幕ダッシュに成功
ここ2シーズンは主力のケガに苦しんだウォリアーズだが、その間にチームの底上げに成功していた。その結果、今シーズンは開幕から周囲の期待を上回る快進撃を見せている。
現地11月5日にはホームでペリカンズと対戦。ジョーダン・プールが9本中6本の3ポイントシュートを含む26得点、ステフィン・カリーが19得点6アシスト、ゲイリー・ペイトン二世がベンチから17得点6リバウンド3アシストを記録し、126-85で快勝した。開幕から8試合を終えて7勝1敗のウォリアーズは、10勝1敗を記録した2018-19シーズン以来の開幕ダッシュに成功している。
後半にチームがギアを上げると、ペリカンズはついて来れなくなり、最終的には大差が付いた。オフェンスをリードしたプールは「チームにとって大きな勝利で、全員が素晴らしいプレーをした。前半も良い形でやれていたけれど、シュートが決まらなかった。それでも、自分たちのプレーを続けていれば必ず勝機はあると思っていて、後半はシュートが決まってくれた」と、試合後のインタビューで振り返った。
「ハーフタイムには、コーチ(スティーブ・カー)から『このまま自分たちのプレーを続けよう。良い形でシュートを打てている。ただ、もう少し守備に意識を向けるんだ』と言われた。後半、ディフェンスにも気を配ってからシュートも決まり始めて、大量得点に繋がった」
今シーズンのウォリアーズは、ディフェンスでもリーグトップクラスで、100ポゼッションあたりの平均失点はリーグ最少(96.0)を記録している。プールは「繰り返しやって身につくもの」と守備について語り、守備に秀でるベテランの存在に触れた。「ドレイモンド(グリーン)やアンドレ(イグダーラ)に質問できる環境があるし、コーチングスタッフも守備に関してポジティブで、僕たちを助けてくれている。いろいろなパターンを実行して、経験を積んでいけばリズムをつかめめるようになる。ウチのセカンドユニットも素晴らしいしね」
プールが言及したセカンドユニットで評価を高めているのは、ペイトン2世だ。守備での貢献が目立つペイトン2世について、プールは「今まで対峙した中でベストディフェンダー」と称えている。
「GP(ペイトン2世の愛称)は本当に素晴らしい選手だ。彼がチームにいてくれて、本当に僕たちは幸運だと思う。彼はオフェンスでもディフェンスでもチームにエネルギーをもたらしてくれる。今まで対峙した中でベストディフェンダーだよ」
ペリカンズ戦でもシーズンハイの36アシストを記録するなど、今シーズンのウォリアーズはカリー頼みではなく、全員バスケが今の結果に繋がっている。プールも「ウチはパスに優れたチーム」と答えている。
「シューターにボールを渡す方法を理解しているし、チームとしても相手のディフェンスを攻略するのに速いペースでプレーしたいので、シンプルなパスを心がけている。ターンオーバー(12)よりアシストの数の方が多ければ、ほとんどの場合は勝てるものさ」