デマー・デローザン

「今日のチームは良い形で反撃できた」

マイケル・ジョーダンを擁する黄金期の1996-97シーズン以来となる開幕4連勝を果たしたブルズは、現地28日にホームでニックスと対戦。第4クォーターの残り3分半の時点でニックスに12点(90-102)のリードを許したブルズだったが、ニコラ・ブーチェビッチやザック・ラビーンがフリースローや3ポイントシュート、ドライブで加点し、残り9.5秒には103-104と1点差まで詰め寄った。さらに残り5.1秒でニックスのジュリアス・ランドルがフリースローを2本とも外したため、ブルズは逆転のチャンスをつかんだ。

残り4.8秒、ラビーンからのインバウンドパスを受け取ったデマー・デローザンにラストポゼッションは託された。デローザンは右ウイングに生まれたスペースにアタックしたものの足を滑らせて姿勢を乱してしまい、放ったシュートはエアボールとなって試合終了。ブルズは103-104でニックスの敗れ、今シーズン初黒星を喫した。

デローザン、ロンゾ・ボール、アレックス・カルーソを加えて大幅にメンバーを変更したブルズは、プレシーズンから好調を維持し、その勢いのままレギュラーシーズン開幕から結果を残してきた。ブルズファンも終盤の追い上げを大歓声で後押しするなど、チームを取り巻く状況も変わりつつある。

デローザンは試合後の会見で「あそこまでオープンな状態で打てるとは思っていなかった」とラストプレーを振り返った。「体勢を整えようとしたけど、少し焦ってしまった。すべてのシュートを決められるわけではないけど、残念だったよ。チームが一生懸命に戦って、僕もチームに勝利をもたらそうと思って打ったんだ。この結果を受け止めるけど、やっぱり残念だ」

また、終盤の攻防について聞かれたデローザンは「チームにとって良い兆候」と語った。「レギュラーシーズン82勝0敗なんて無理だし、今日のような試練に直面するのは分かっていた。でも、今日のチームは良い形で反撃できた。今日はシュートが上手く決まらなかったけど、最後まであきらめずに戦い続けた。それはチームにとって良い兆候だよ。相手がリードを保持していた中で、ウチの選手は勝つために戦い続けたんだから」