「幼い頃から父のプレーをずっと見てきた」
バスケットボール殿堂入りを果たしている偉大な父を持つゲイリー・ペイトン二世は、2016年からプロとして活動するも、これまでNBA定着を果たせずにいた。
昨シーズン終盤にウォリアーズに加わってシーズン終了までの契約を勝ち取り、今年のオフに球団と再契約を結んだペイトン二世は、現地24日に行われた敵地でのキングス戦にベンチから出場し、17分のプレータイムで2本中2本の3ポイントシュート成功を含む10得点を記録した他、守備でも違いを生み出し、119-107での勝利に貢献した。
試合後にインタビューを受けたペイトン二世は「今朝のミーティングで(スティーブ・カー)コーチから使うと言われて、準備していた」と語った。「チームメートのおかげでオープンな状態で3ポイントシュートを打てた。スティーブからも『打てる時は打て』と言われていたし、上手く決められたよ。それがディフェンスに繋がった」
父親のゲイリー・ペイトンは、ガードながら年間最優秀守備選手賞を受賞した選手で、NBAの歴史に名を刻んだ一人だ。この日のディフェンスについて聞かれたペイトン二世は「父親譲りだね」と微笑んだ。「幼い頃から父のプレーをずっと見てきたし、ディフェンスで相手を抑えることに誇りを持っている。親から受け継いだ大きなものだよ」
指揮官のカーもペイトン二世のプレーに満足し、試合後の会見でロスターの最後の枠を埋めるのに相応しい選手と称賛している。「ゲイリーは、このリーグで自分の居場所を見つけるために、何年も努力してきた。他チームが彼にチャンスを与えていても、私は祝福したと思う。しかし、自分勝手かもしれないが、私はウチのロスターに彼を入れておきたかった。上手く機能しているし、彼の活躍はとてもうれしい。彼はチームに身体能力の高さをもたらしてくれる。素晴らしいダンクも決めていたし、彼のディフェンスも今日の勝因の一つだ」
エースのステフィン・カリーも、ペイトン二世が最後の枠を埋める存在として相応しいかを聞かれ、「1000%間違いない」と絶賛した。
大事なのは今後で、1試合だけの活躍ではローテーション定着とはならない。それでも、GリーグとNBAを行き来してきたペイトン二世にとって、大きなきっかけになり得るパフォーマンスだったのは間違いない。