文=鈴木健一郎 写真=野口岳彦

JXと富士通の開幕戦(10月7日)はすでに全席ソールドアウト

今週金曜の開幕を前に、Wリーグが会見を開き、全12チームのヘッドコーチとキャプテンが登場した。

リオ五輪での女子日本代表の素晴らしい戦いぶりは記憶に新しい。10月7日に代々木第二体育館で行われる富士通とJX-ENEOSのチケットはすでに完売と、『リオ効果』がはっきりと表れている。

各チームのヘッドコーチとキャプテンが新シーズンに向けた抱負を述べる中、やはり注目されるのはリオ五輪チームでキャプテンを務めた吉田亜沙美だ。JX-ENEOSサンフラワーズはWリーグ8連覇中。当然のように優勝が期待されるが、昨シーズンのファイナルの相手である富士通レッドウェーブとの開幕戦を前に油断はない。

吉田は言う。「富士通さんは素晴らしいチームなので、私たちも油断をせずに相手がどこであれJXのバスケットを40分間やることが大事だ。ディフェンスからブレイクという『走るバスケット』をやり、そしてアップテンポな展開に持っていくことがキーになります」

対する富士通のキャプテンは、リオ五輪では吉田に次ぐAKATSUKI FIVEの第2ポイントガードを務めた町田瑠唯。2年連続でファイナルに進むもJXの壁を越えられずにいる富士通だが、若いチームだけに伸びしろはまだある。町田は言う。「去年のチームは波が激しくて、悪い時に個々になってしまうところがあったので、悪い時こそしっかりチームとして一つになって全員で戦っていけるようにしたいです」

栗原三佳と近藤楓が所属するトヨタは、王新朝喜を擁する三菱電機コアラーズと対戦。髙田真希のいるデンソーは、本川紗奈生と三好南穂のいるシャンソンと戦う。その他、各地で金曜ナイトゲームから日曜まで計12試合が行われる。

リオでもらった勇気と感動を各地のアリーナで再び与えてくれることを期待するとともに、リオ五輪に出場しなかった選手たちも大いに刺激を受けているはずで、その刺激をコート内でしっかりと見せてもらいたい。Bリーグのみならず、女子の熱い戦いにも注目したい。

10月7日(金)
19:00 富士通 vs JX-ENEOS @代々木第2体育館
19:00 羽田 vs 山梨 @港区スポーツセンター

10月8日(土)
13:00 デンソー vs シャンソン @ウィングアリーナ刈谷
13:00 トヨタ vs 三菱電機 @スカイホール豊田
14:00 羽田 vs 山梨 @港区スポーツセンター
15:00 トヨタ紡織 vs アイシンAW @ウィングアリーナ刈谷
16:00 JX-ENEOS vs 富士通 @代々木第2体育館
18:00 新潟 vs 日立ハイテク @五泉市総合会館大ホール

10月9日(日)
13:00 デンソー vs シャンソン @ウィングアリーナ刈谷
13:00 トヨタ vs 三菱電機 @スカイホール豊田
13:00 新潟 vs 日立ハイテク @五泉市総合会館大ホール
15:00 トヨタ紡織 vs アイシンAW @ウィングアリーナ刈谷