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国歌斉唱の際、胸に手を当てるのではなく腕を組み合った

現地10月1日にバンクーバーで行なわれた、ウォリアーズとラプターズによるプレシーズンゲーム。その試合前の国歌斉唱で、ラプターズの選手とコーチ全員が腕を組み、人種問題への抗議姿勢を取った。

NFLスター選手コリン・キャパニックの行動をきっかけに、北米メジャースポーツでは、アメリカ国内の人種問題に対する抗議行動を取る選手が相次いでいる。間もなく新シーズンの開幕を迎えるNBAでも、その行動を支持する選手が増え始めている。

試合前、ラプターズの指揮官ドゥエイン・ケイシーは『ESPN』のインタビューに応じ、ロッカールームで選手たちと抗議行動に関する話し合いがあったかどうかを聞かれると、こう答えた。

「アメリカ南部出身選手、人種差別経験者、人種によって分けられた学校出身者、白人と黒人の統合教育を受けた選手たちと素晴らしい意見交換があった。私自身も、今起こっているようなことを直に経験したことがある。幸いなことに、我々はお互いについて話し合い、論じることができた」

「選手たちの行動に嘘や偽りはない。心から考え、気にかけ、話し合った。それが大事なことであって、対話を促すことこそ、選手たちにできることなんだ」

対戦相手のウォリアーズでは、デイビッド・ウェストが、整列するチームから数歩下がった位置で国歌斉唱の輪に加わった。

ウォリアーズのメンバーはウェスト以外通常通りの姿勢で国歌斉唱を行った。