NBAコミッショナーのアダム・シルバーがカイリー・アービング問題に意見「考えがあるとしても、ワクチンを打ってほしい」

NBAコミッショナーのアダム・シルバーがカイリー・アービング問題に意見「考えがあるとしても、ワクチンを打ってほしい」

2021/10/19 12:30
アダム・シルバー

「誰か個人の意見が自動的にその人の権利になるわけではない」

NBAは現地19日(日本時間の20日朝)に2021-22シーズンの開幕を迎える。オープニングゲームを飾るのはネッツvsバックスの東カンファレンス強豪対決。しかし、ネッツの『ビッグ3』の一角として注目されるカイリー・アービングは出場しないことが決まっている。新型コロナウイルスのワクチン接種に同意しない選手は、ニューヨーク市の規制によりプレーできない。ネッツのバークレイズ・センター、ニックスのマディソン・スクエア・ガーデンなど公共のアリーナを使用する者は、少なくとも1回のワクチン接種が義務付けられているからだ。

それを知りつつもワクチン接種に同意しないカイリーに対し、ネッツはチームから外す決断を下した。NBAのトップスター選手の一人であるカイリーが試合に出場しないことは、リーグにとっても決して小さくない損失だ。NBAコミッショナーのアダム・シルバーは、開幕前日に恒例となっている記者会見でこの問題に触れたが、彼らしくなく歯切れが悪かった。

「混同されることが多いが、これはリーグとは関係ない。アービングとニューヨーク市の問題だ。ただ、すべての選手がワクチンを接種していることが、誰にとってもベストだったとは思う」

サンフランシスコもニューヨークと同様のルールがあり、ウォリアーズではアンドリュー・ウィギンズがプレーを続けるために不本意ながらワクチンを接種した。今のところ、このルールに抵触してプレーが認められないのはカイリーしかいない。ただ、規制が厳しいのは大都市圏の自治体で、NBA30チームで該当するのはごく一部にすぎない。例えばウィザーズのブラッドリー・ビールはワクチン接種には意味がないと語り、接種していないことを公言しているが、ワシントンDCにニューヨークのような規制はない。

ニューヨークやサンフランシスコにおいても、アウェーチームの選手は規制の対象にならないため、結果としてプレーできないのはカイリーだけだ。ネッツファンとしては「不公平だ」というのが率直な思いだろう。

実際、会見では「カイリーだけがプレーできないのはフェアではないと思わないか?」との質問が飛んだが、シルバーは「このウイルスは全くフェアではないので、フェアかどうかを問うこと自体がズレているように感じる」と答えた。

「ニューヨークや他の都市が、アリーナで働く人や来場者にワクチン接種を義務付けるのは正しいことだと思う。私はそれを受け入れるし、リーグはこの条件下で行われるものだ」

そしてカイリーに対して、率直な思いを口にした。「どうなるか見守るしかないが、カイリーには予防接種について考えがあるとしても、ワクチンを打ってほしい。選手にはNBAのプラットフォームを活用し、自分の意見をどんどん発信してもらいたいと思っている。しかし、誰か個人の意見が自動的にその人の権利になるわけではない」

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