チームメートは冗談とともに歓迎
球団へのトレード要求、トレーニングキャンプへの合流拒否、そしてチーム合流拒否と悪化の一途をたどり続けたセブンティシクサーズとベン・シモンズの一件も、ようやく一歩前進した。
現地17日、NBAが定める健康安全プロトコルをクリアしたシモンズはシクサーズに合流し、久しぶりにチーム練習に参加した。指揮官のドック・リバースは「以前も話したように、みんな彼の復帰を歓迎した」と、練習での様子を明かした。
「新選手がチームに加わった時、あるいは古株が戻ってきた時のように紹介するだけだ。ベンに関しては、冗談で迎え入れた。休暇を取っていたトバイアス(ハリス)、マティース(サイブル)が合流した時も同じように迎えた。何も問題ない」
ただ、シモンズが現地20日のペリカンズとの開幕戦に間に合うかは「分からない」とリバースは答えている。「コンディショニングに関しては、見た限り良さそうだった。ただ、試合に出場できるだけのシェイプにはなっていない。準備が整った段階で、彼は出場することになる」
一時は説得を試みたチームメートとの面会も拒否したと報じられたシモンズだったが、チームメートのハリスは「全員がシーズンに集中している」と語った。「もうすぐシーズンが開幕するし、みんなバスケットボールに集中している。僕たちは大人だ。中学1年や2年のように『よくもやってくれたな』みたいな感じになるわけがない。コートに立てば、バスケットボールに集中する」
今のところチーム全体で良い雰囲気を作ろうと努めているようだが、シモンズが火種という事実は変わらない。それでもハリスは、シモンズにチームの一員として集中するよう求めている。
「僕たちは最高のチームになろうとしている。競い合って、チームとして成長したい。それ以外の部分に費やされたエネルギーもあるとは思う。でも、僕たちは完璧な存在ではない。試合に勝つという仕事を全うするために、僕たちはここにいるんだ。ウチのビッグボーイ(シモンズ)の準備を整えさせて、仕事に集中する。それだけだよ」