「組めるラインナップのパターンは一つだけではない」
ネッツは開幕直前になってカイリー・アービングをチームから外す決断を下した。新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否するアービングは、問題が解決するまでチームに合流しない。そのため指揮官のスティーブ・ナッシュは、アービング抜きで戦う方法を模索している。
現地14日に行われたティンバーウルブズとのプレシーズンゲーム最終戦では、ガードにジェームズ・ハーデンとジョー・ハリスを起用し、フロントコートにケビン・デュラント、ポール・ミルサップ、ニコラス・クラクストンという先発ラインナップを組んだ。デュラントがパワーフォワードではなくスモールフォワードで起用され、カイリー不在の分だけゲームメークにも比重を置くとすれば、今後パワーフォワードのポジションではミルサップやブレイク・グリフィンのプレータイムも増える可能性が高い。
昨シーズン途中に加入したグリフィンは、開幕直前時期にチームの柱の一人であるアービングがプレーできなくなった状況について「全員の役割が少し変わるけど、それが重荷になることはない」と語った。
「ベストプレーヤーだけでどうにかなるものではないから、全員でなんとかしないといけない。スペーシング、ペースに気を配って、みんなでシュートを決める必要がある。ケビンはケビン、ジェームズはジェームズ、ジョーはジョーのプレーをする。ただ、僕も含めて彼らをサポートする側は、自分たちの仕事を上手にこなさないといけない。それでも、プレッシャーに感じる必要はないよ」
ケースバイケースだろうが、グリフィンはスモールラインナップのセンターとして起用される可能性もある。「ウチはポジションレスだし、今日の練習ではニック(クラクストン)と一緒にプレーした」とグリフィンは言う。「ニックは素晴らしい選手だよ。僕なら彼を支えられるし、彼にも助けてもらえる。4番でも5番でも、僕は構わない」
「ラインナップに関しては、コーチ・ナッシュ次第さ。ラインナップのパターンは一つだけではないし、違う組み合わせを試すのも悪くない。ミルサップは複数回もオールスターに選ばれている選手で、ラマーカス(オルドリッジ)も同じ。ニックもダイナミックなビッグマンだから、ウチには幅広い対応のできる選手が揃っている。ニックはリムを揺らすタイプだけど、ポールとラマーカスはシュートが上手くて、スペースを広げてくれるし、ポストアップもパスもできる。僕の考えだけど、彼らのように高いIQを持つ選手に頼るべきだね」