茨城ロボッツの平尾充庸が感じた『判断力』の差、「僕たちもそのレベルにならなければ、B1では戦っていけない」

茨城ロボッツの平尾充庸が感じた『判断力』の差、「僕たちもそのレベルにならなければ、B1では戦っていけない」

2021/10/17 08:00
平尾充庸

「B1で通用する部分としない部分が明確になってきている」

10月16日、茨城ロボッツはB1になって初めてのホームゲームを迎えた。来場者数は2205人、キャプテンの平尾充庸は「あそこまで人が入ってくれたのは久々だったので、うれしいです」と喜んだ。

それでも試合は強豪の宇都宮ブレックスを相手に66-88と完敗を喫した。平尾は「ホーム開幕戦でたくさんの方々が応援に来てくださって、歴史に残る良い日でした。ただ、チームとしては上手く軌道に乗れず、自分の失点だったりも出てしまって申し訳ない気持ちもあります」と語る。

昨シーズンはB2で41勝16敗の勝率7割超えを記録した茨城だが、初挑戦となったB1では開幕から5連敗と苦戦を強いられている。それでも平尾は「まだまだシーズンは始まったばかり」と暗い表情は見せない。「B1で通用する部分としない部分が明確になってきているので、そこを改善してチームとしてレベルアップしていきたいです」

その『通用する部分、しない部分』について、「ピック&ロールから始まるプレーは、ここ5試合でも通用している回数の方が多いと思います」と手応えを語りつつ、こう続けた。「ただ、アジャストされている部分もあるので、そこは自分たちに何が合っているのかを考えてやらないと、『今までやっていたから』と続けても通用しないことがあるので、変えていかなければいけません」

この宇都宮との第1戦では序盤こそ拮抗したが、平尾が「自分たちのリズムに一度も持っていけなかった」と振り返ったように、宇都宮の激しいディフェンスを浴びてタフショットが増え、ディフェンスリバウンドから相手に走られるシーンが目立った。

開幕5試合目にして、昨シーズンのファイナル進出チームと戦い、平尾は「天と地ほどの差がある」と宇都宮との差について正直に語った。「一つのスクリーン、ディフェンス、システムもそうですし、トップをずっと走ってきた宇都宮さんだな、というのはコートに出ていても感じました。交代で出てくるメンバーが、それぞれ自分の役割を理解した上でコートに立っているなと思いました」

試合をする上で相手チームをリスペクトしすぎるのは良くないが、昇格組の茨城にとっては負けから収穫を得ることも大事だ。「宇都宮さんと対戦していて勉強になりましたし、自分たちはそのレベルのバスケットをしなきゃいけないので、日々成長しないといけません」

平尾充庸

「チームを勝たせられるガードになるために、成長しないといけません」

毎シーズン、B2からの昇格組は苦戦を強いられる。いわゆる『B1の壁』だが、平尾は「B1の壁というところで言うと、一人ひとりの判断力が全然違うなと、コートの中にいてもベンチから見ていても感じています」と言う。

「変な言い方になっちゃうんですけど」と前置きした上で、こう続けた。「B2だと偶然できたノーマークでシュートが入るか入らないか、というところが結構多いんです。ただ、B1で戦ってみて、やっぱり判断力が違うなと思いました。もちろん、作り上げられたフォーメーションなどはありますけど、それを相手に止められた時に、さらにその次の判断がB1のチームはできていて、それがすごいなと思います。ただ、自分たちもそのレベルにならなければB1では戦っていけません。そこは慣れもあると思いますし、しっかりと成功と失敗を繰り返して、そのレベルに立ちたいです」

チームとしては開幕5連敗を喫しているが、平尾個人でいえば、5試合で平均9.8得点、3.8アシストと昨シーズンとあまり変わらない数字を記録し、勢いのあるドライブやアウトサイドのシュートでチームを引っ張っている。個人的なB1での手応えについて「自分自身は今が一番脂が乗っている時期というか、今年はケガもなく良い形でシーズンインできているので、今が一番良い時かなと自分でも思います」と語った。

それでも「チームを勝たせられるガードになるために、自分自身も成長しないといけません」と高みを目指す。「的確な指示を出せるようになりたいです。バタバタしてしまった時に、どうしても『俺が俺が』になってしまうプレーヤーはたくさんいますが、そこで一つ落ち着かせるような、ちゃんとここで攻めようと伝えられる、そしてプレーで表現できるようなプレーヤーになりたいです」

プロスポーツである以上は結果が求められる。それと同時に、最後まで戦う姿を見せるのもプロの仕事だ。この試合では最大32点のリードを宇都宮に許したが、茨城は最後まで攻め気を失わずに戦い続けた。平尾は言う。「ファンの方たちはあの点差になっても、最後まで自分たちの背中を押してくれました。自分は最後はコートに立っていなかったですが、『明日に繋がる試合をしよう、恥ずかしくない試合をしよう』とみんなに伝えました。僕たちは何かを感じ取ってもらわなければいけない職業なので、そういった意味でも負けても勝っても何かを伝えられるように、コートに立つ人間は一生懸命プレーしなければいけないと思います」

今日の第2戦も難しい試合になることが予想されるが、今シーズン初勝利をホームのファンの前で挙げることができるか、茨城の挑戦に注目だ。

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