ルカ・ドンチッチ

写真=Getty Images

大学レベルしか経験していないルーキーとは別格

NBAデビューが待ち遠しいマーベリックス新人のルカ・ドンチッチ。NBAではルーキーのカテゴリーに含まれるが、19歳にして欧州の主要タイトルを総ナメにした実績と国際経験は、ルーキーの枠を超えている。

並のルーキーではないドンチッチを、チームメートのJJ・バレアは「プロ・ルーキー」と表現した。先日、実戦形式の練習でドンチッチと対戦したというバレアは、試合をコントロールする力に脱帽したと『Sports Day』に語っている。

「先週、彼とピックアップゲームで対戦した。思っていた以上にスケールの大きな選手で、バスケットボールを理解している。彼はルーキーだけど『プロ・ルーキー』だね。ピックアップゲームで一度でも対戦すれば、大学上がりの選手と、プロでの経験がある選手との違いは明確だ。大学では、コーチから『ハードにプレーしろ』とばかり言われるけれど、プロで活躍するには、プレーを理解していないと無理。特に、ボールを持つことが多いポジションではね」

マブスは2年目のデニス・スミスJr.とドンチッチをバックコートで組ませるプランを用意している。ゲームメークを担うと言われているドンチッチについて、バレアは対戦チームからすぐにマークされるようになると言う。

「相手は彼のことを知らないからね。彼は俊敏ではないけれど、速いペースでプレーできるし、いつだって落ち着いている。背も高いし、素晴らしいパサーだよ。それにシュートも上手い。対戦する側なら、好きにプレーさせてはいけない存在だよ」

NBAキャリア12年目のバレアが舌を巻く『欧州の逸材』が、間もなくベールを脱ぐ。